4-5) Musica favorita

 
 (available ¥40,000) 
 自転車の話、未だまとまりません。トップ画像に革ジャケ・イラスト最新作
アップしたことですし、今稿は軽く音楽の話など♪

 4-0)から4-4)までカテゴリjackets(←クリックでソート)で5回にわたって書き殴ってきた通り(笑) 現在までRainbow、Van Halen、Queen、King Crimson、The Beatlesそして今回Emerson Lake&Palmerと、彼らのアルバムジャケットを取り上げてきました。そのアルバム選択の尺度は楽曲の良さ、音楽的評価はもちろんですが当然絵柄も重要で、そのため必ずしもそのアーティストのベストではない場合もあります。

 そこで各アーティストのマイベストについてお話しましょう。といっても自分は楽譜が読めないレベルなので、事実誤認等はご容赦を。
まずクイーンから。
news (2) 
News of the World。
 このアルバム、楽曲、構成、ジャケットの芸術性、好み、いずれも文句なし!です。アルバムではないもののラジオで(!)初めて聞いた
キラー・クイーン



そしてボヘミアン・ラプソディ。
 あの衝撃は忘れられません。
 ただ当時、彼らを称して「美形バンド・・・」ってのは、やや引っかかる感じでしたが・・・(笑)
つづいてKing Crimson。
宮殿 (2)
 「宮殿」 
 は言わずと知れたプログレの名盤、元祖(?デビュー作ではあります)にして究極、ジャケットのインパクトも申し分ありません。自分の革ジャンイラスト・プロジェクトには必須の1枚でした。
 哀愁、というとよわよわしいニュアンスでちょっと違う感じなのですが、全体を流れる力強さと「泣ける」感の両立・・・自分如きにはクリムゾン自体、語る材料がありません。
さて1984です。
009.jpg 
同名の小説

(ジョージ・オーウェル。脱線気味です・・・)
 は全く無関係(=ただのアルバムリリース年)のようですがSFファン必読です。
 とはいっても、これから読めって言ったって大変・・・そこで関連ある映画をご紹介。
華氏451。

 (好きな映画です)
 さてヴァン・ヘイレンの方!
 スマッシュヒットのJumpを軸に、らしさ全開の素晴らしい構成。
煙草を吸う「グレた天使」のジャケットも出色。ベストでしょう。
 彼らの、甲乙つけがたいもう1枚
デビュー作、Van Halen、

邦題、炎の導火線 。
 ジャケットの意匠で大差がついてしまいましたが、ワイルドさではこちらが上。この音に比べると1984は、エディーが凝りだしたキーボードがうるさいかも・・・? 
そして最新作。
ELP1.jpg
ELPのTarkus。 
 キース・エマーソンらのロジカルにしてトリッキーなキーボードが魅力ですが自分はやっぱりギターがないと物足りない性分    
(ELPは「分厚い」のでOKですが、例えばDoorsはNGです・・・)
なのでこのアルバム選択は
ウルトラセブンの怪獣風のキャラクター
dt_20130526121103.png 
(こちらが先、なんですが・・・)
 のジャケット絵柄主導ということになりますね(笑)
 彼らのベストとしては ELPのPが(コージー)パウエルになった
 
がハードロック風味が足されている感じで良いかと。
ザ・ビートルズ。
abbey R 
マイベストは、2枚組み「ホワイトアルバム」。

冗長という意見もありますが。
 しかし、そのジャケット―ただ真っ白でThe Beatlesとあるだけ―を「描く」わけにはいかないので(笑)
 セカンドベストにして超メジャー、正に誰でも知っている

Abbey Road。
 になりました。
 ちなみに、ベルギーだったかのビートルズクラブが作った半分オフィシャル(?)なビートルズアルバムのピンズ・シリーズ
 fs_20130526141916.png  h.png
(すべて3cmくらいの大きさ)
 hdn.pnglib.png
があるのですが、 そのホワイトアルバムがちょっと笑えます。 
wa.png 
(真っ白・・・)
 そしてレインボー。
RISING (2) 
Rising。
 このアルバム選択はやや絵柄重視です。
 それではベストは、というとこれが非常に難しい。自分にとって
音楽の同志にして導師(笑)
mrk.jpg 
友人K
の影響で、リッチー・ブラックモアは自分にとっても神とはいわないまでも
「基本」。お手本を採点するようなものなのです。
そこを敢えて。

Long Live Rock'n Roll。
 邦題、バビロンの城門。
 出だしディオのシャウト「All Right!」にやられます。そして「捨て曲」もあるものの名曲 Kill the King を収録。友人Kが
「絵本の世界」(^-^)

(っぽい絵柄でしょう?)
 と例えたリッチーとディオの組み合わせのみが紡ぎ出す中世ヨーロッパ・イメージ。
 その「様式美」が堪能できます。

 しかし!収録曲名(しかも名曲)とはいえ、その邦題はいただけません。

 原題の、語りかけっぽい言葉(=命令形)が題名に馴染まなかった、ということでしょうが・・・。
 いっときブレークした「日本語直訳ロック」の導師 、
王様

(ロックへの愛溢れる傑作かと)
 彼にとってもこのアルバム、格好の素材というか「対象」なのでしょう、その作品のなか直筆で書いてます。

 「ロックよ長生きしておくれ!」




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  1. 2013/05/26(日) 12:05:49|
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5-1) ホイールアーチの話:日本車スタイリング現代史

  
(available) 
 自転車の操縦性についての話、それなりに反響があったようです。思えば自転車のハンドリングのセットアップ、操縦性の「改造」なんて記事はよそでお目にかかったことありません(概念すらない?)。そいつを続けようと「打ち込んで」おりましたが、掘り下げ過ぎてしまい、どうにも収拾が着かなくなってしまいました。顔を洗って出直してきます<(_ _)>

 それでは趣向を変えて、自動車スタイリングの話題を軽く。

 ホイールアーチ・・・???前々稿のシャマルやランボルギーニ・カウンタック
しゃまる  くんたっち
(両車の、後輪側に注目)
両車のリアでお馴染みの「ガンディー二・カット」はご存知でしょう。それらは極端な例としても、タイア周りのボディ開口部である

 ホイールアーチその形、切り方について 四方山話を。

 その開口部形状は通常、真円ではないものの丸く、ホイール中心とほぼ同心円を成します。上下方向はそれこそ「車高」で変わってきますが前後方向の中心は揃っているはずです。
 そうなっていないのは事故車くらいでしょう(笑) 極く稀にカロッツェリアによる手叩きボディでも見かけることもあります。

 ホイールアーチ即ちフェンダーの機能の基本はスプラッシュ・ガード
(=泥よけ)です。その効率を考えればホイールアーチ外周を繋いだ「面」は垂直になります。
 すると前後ホイールアーチとその間(ドア部分)にはかなり広い垂直な平面が現れることになります。
ha.png  
(デザイン不在!の同心円の反復と平坦さ・・・最新なのに・・・)
 そう、日本車の前後ホイールアーチのほとんどは、ひとつの面に収斂するのです。
 これが80年代日本車のスタイリングをのっぺりさせた最大の理由、スタイリングを軽視、フェンダーの効率を優先させた結果です。
y30.png
(とはいうもののY30は日本車の、ひとつの到達点ではあります・・・)
 その垂直に切り立ったホイールアーチ面と、それにつられて平板になってしまったとはいえ(断面で見ると)上下部分にはRがあるボディ側面(=ドア面)。加えて「5ナンバー枠」という別の呪縛もあり

 僅かなフェンダーフレアをやりくりしてその2つの面に整合性を持たせる

 これが永く日本車のスタイリング命題のひとつでした。
 日本車の、その切り立った扁平な側面形状が打破されるのはこのクルマの登場まで待たねばなりません。
s13x.png
この13x系クラウン(それも4dr.HTのみ!)は、ただ

 ふくよかなスタイリング

 のためだけに、室内は全く変えずボディを拡幅、いわばドアだけ厚くした、画期的な日本車でした。

 一方そんないわば「呪縛」のない欧州車には

 ボディ断面形状に呼応した「いびつなホイールアーチ」

 の例はたくさんあります。
 そうした
 ホイールアーチよりボディ側面断面形状が「勝った」日本車最初の例が
p.png
日産プレセアです。
p2.png
(バンパーとサイドモールの存在感で欧州車っぽい雰囲気が・・・)
そうではなくて、ワンダーシビック
25.png
(このクルマ、ピニンファリーナによるもの!なので日本車じゃない・・・)
とかGC10スカイライン
gc10.png
(サーフィンラインはギミック、しかもリアだけなので・・・)
との異論もありましょうが、
 明確な意志を持って前後・・・はプレセアではないかと。

 プレセアのフェンダー形状、そんなたいそうな意識をもって生み出された
ものではもちろんなく (なぜなら2代目では止めてしまいました)、それは

メルセデス・コンプレックス

から生まれた、と自分は考えます。当時最良のクルマのひとつだった
Sクラス、W126。
w126.png
 プレセア担当主査もしくはスタイリスト氏のコンプレックス
 というよりトリビュート、なのでしょう、
1262.png  p2.png
似てる、と思いませんか?

 日本車の成り立ちは全体からディテールまで永く、

 作る側の「こうしたい」という主張ある、提案型ではなく
 「どうあるべきか」という、いわば哲学的アプローチ(笑)から生まれるもの

 でした。それゆえフェンダーひとつとっても機能の定義づけが必要で、なおかつそれが一旦決まると自らそれに縛られてしまう、といった硬直性もありました。
 ボディ側面が扁平に切り立ってしまったのは正にその著例と思います。

 それに比べらればイタリア車のスタイリングは正に提案型、デザイナー/スタイリストの意図は明確でそれは、
 美しさ、格好良さ、あるべき所にあるべきものがある、という「必然性」
 といったところでしょうか。
 

 では、われらがジウジアーロ御大の初期の代表作、アルファロメオ・ジュリア・スプリントGTクーペ
gtj.png
を例にホイールアーチを論じてみましょう。

 このクルマ、御大がよく使う「目を引く」ディテール、ギミックの類がないことから、御大はその全体としての形を訴えたかったものと思います。

 軽快なクーペでありながらぎりぎり4シーターのルーミーさをも盛り込んだ

 云わんとするのはそんなところでしょう。その軽快さを現すためボディ
側面、前後の絞り込みは非常に強く

 (そうすると顔とお尻が相対的に小さくなってスポーティに見える)

 平面図(=上面視)で見るとボディ側面は大きなRを描きます。
gtjr無題
 直線(=平面)部分はありません。
 そして御大にはフェンダーの泥よけ機能を重視する意図は皆無。
 するとホイールアーチはそのボディサイドの大きなR面に切られることになります。

 かくして車体中心線に対し平行ではなく
 放射状(上面視で斜め)に配置された前後ホイールアーチが出現します。
gtj無題
 この「斜め」のホイールアーチに当然真っ直ぐ(=車体に平行)のタイアをはめるとどうなるか?

 ドア側のホイールアーチにはかろうじて収まるものの、前後方向にタイアははみ出します。
1750.png
(タイアは奥まっているにもかかわらず、見えてます)
 さほど太いタイアを履かずともトレッドが見えてしまう、この

 はみ出しっぷり

 が格好良いのです。

 四肢を踏ん張った野獣の如く身構えるクーペ。
 この状態にハンドル切れ角、あるいは走行時のロールが加わり変化するそのはみ出し加減。
 そこにえも云えぬ動感、スポーツカーらしい躍動感が生じるのです。


 そして日本車でボディサイドの大きなRを優先したため「斜めの」ホイールアーチを持つに至った最初の例が
NA.png  
ユーノス・ロードスターNAなのです。

 オーナーのみが知る、ハンドルを切って停めたときの格好良さ。
 それは歴代アルファ・オーナーが味わってきたものと全く同じものなのです。

 トップ画像は以前自分達が共同所有(稼働率の少ないスポーツカーの
共同所有は「あり」だと思います)していたアルファ1750GTV。
 外側のランプを大径のマーシャル・タイプ178
178.png
に交換、「フルヴィア顔」にして乗ってました。

 御大も喜ぶ格好良さではなかったか、と思っています(笑)

[5-1) ホイールアーチの話:日本車スタイリング現代史]の続きを読む
  1. 2013/05/18(土) 21:48:57|
  2. Styling
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6-2) カスタムマニア:その2

 
(sold) 
 前稿シャマルポスター余話で一旦休載になっている、くど~い(笑)自転車のお話、再開です。

 まず自転車関連初出前々稿6-0)CasatiとMBK「操縦性」の記述、一部で反響があったようなので(笑)補足、追記を。

 自転車のハンドリング評価について・・・自動車インプレッションの世界では「操縦安定性」という語もある通り操縦性には二面性があり、それは

 敏捷性(=アジリティ)と安定性(=スタビリティ)に二分され
 互いに相反するもの

 ということをご理解頂き、加えてここでいう操縦性(=ハンドリング)とは主に敏捷性のことになります。
 初出前々稿の内容、現車の方が前任車より敏捷性が高い、というものでしたが、ライダーによっては敏捷性が高過ぎ、安定性に欠ける、という評価もあり得ます。その線引きについてお話しましょう。
 

 オートバイの場合、Fホイール・アライメントを弄るのは比較的簡単
fork.png
 Fフォークの上下クランプを緩めフォークを上方に突き出す(=フォークが短くなる)ことによってステアリング・ヘッドが下がり(=キャスター角が立ち)結果的にハンドリングが鋭くなる(=よく曲がる=アジリティが上がる)という調整は広く知られています。

 しかし自転車のフォークはリジッド、これは通用しません。

 そこでFタイアを替えるのです。
 通常の700Cタイアは太さ21㎜。Fを19㎜(≒ピスト用)に替えると前が
2㎜下がり、その分キャスターが立つ・・・これでハンドリングを鋭くすることができます。 
 実際F19㎜を履いたMBKは現在のCasatiのように走りました。
 
 その際、タイヤ銘柄、グレードはなるべく揃えなければなりません。というのも、タイアによって衝撃吸収性に差があり(=低グレードほど跳ね易い)
そのグリップ差によってハンドリング評価が変わってしまう可能性が
(全く逆になることも)あるからです。
 実際後輪パンク時、「軽量」ということで携行していた低グレード19㎜タイアを装着したところ、本来Rが下がってハンドリングが鈍くなるはずがFのコルサCXのグリップが勝り、物凄いオーバーステア(=Fの切れ込み)で転倒寸前(!)になったことがあります。まあ車体を一気に、しかもタイア交換直後に倒し過ぎた自分が悪いのですが・・・(笑)

 Fの「車高」が低い状態でのハンドリングが
「よく曲がるようになった」
と思えるなら、その自転車のFホイール・アライメントは改善の余地があるといえます。具体的には
「オフセット値あるいは首下寸法の違うフォークに替える・・」
といった方法、あるいは衝撃吸収性に難ありとはいえ
「細いFタイアのまま乗る」
というのもありでしょう。ところがそこに落とし穴があります。

 人は「変化を改善と誤解する」傾向があるのです!

 本当の評価のためにはしばらくその状態で乗り続けることが大切です。加えてスラロームのようなコースを設定しテストしてみましょう。スラローム切り返しの際、

 自転車を引き起こしているような操作を自分がしている

 と感じられたらそれはオーバーステア、やり過ぎです。戻しましょう・・・
自分の自転車の操縦性はどうなんだろう?と思い、なおかつ時間のある方は上記、試してみると面白いと思いますよ(^^)


 さて、自車のスペックの話に戻しましょう。
 MBKの標準ホイールはカンパ・アテナのボスハブ(≠カセット・コグ)36Hに♯14の太いスポーク、それにフランスはリジダのエアロリム
aero_20130512092850.png
(空力のための、こういう半翼断面≒三角形ゆえ高剛性)
という、ライダーの想定体重80kg以上であろう非常に丈夫な(=重い)
パーツ選択がされていました。どれくらい丈夫かというと、フォークだけでなく フレームのヘッドチューブにもダメージが及ぶ程のクラッシュ
(vsゴールデンリトリーバー)にもびくともしないくらいです。
「決して望んではいないが、次回はホイールから壊れてほしい。
 毎回フレームから壊れてはかなわん・・・」

と、まずホイールの軽量化(=脆弱化)に着手しました。

 自転車の部品において、強度と軽量化はほぼバーターなのでした。

 自分の体重には過剰といえる36本スポークですがハブまで替えるとホイール新調となってしまい、もったいないので(→現品が余ってしまう)リムを替えることに。
 選んだのは仏マヴィックの定評ある軽量リム、GL330です。公称330gしかないその「脆弱性」をスポーク数で補完するかたちです。スポークもDTの細い、♯15-16バテッド(=段付き)を選択、現状より短くて済む6本組み、金色のアルミ・ニップルでオーダーしました。

 36H食わず嫌いの方はいませんか?
 このホイール、軽量リムにもかかわらず振れも出ず
「持って軽くはないが乗ると軽い」
という満足すべきものになりました。

 さてそのホイールに装着されるコグ(ギア歯)ですが・・・その前に。

 ぜひ使いたいパーツがありました。モーターサイクルの世界でも知られたイタリアはRegina(=女王の意)のチェーン
A-SL.jpg  
その名をアメリカSL(再びスーパーレッジェラ!)
mvs.png 
(まるでMVのようにエグゾティックなネーミングじゃありませんか!)
 シマノがHGチェーンで異次元のシフト(スピードとショックレス)をとっくに
ものにしていた当時既に時代遅れのパーツでしたが、普通は「無垢」のチェーン・ピンを軽量化のため「中空」にする
ちえん  
(向こうが見えるのが判りますか・・・?)
asl.jpg
(これは消耗品ゆえの「ストック」・・・)
というその凝りっぷりに敬意を表して・・・というか、単純に格好良いじゃないですか!

 以前のチェーンはザックスのもの、そのチェーンが変速
(=ディレイル=Derail=脱線)するコグはマイヨール7速ボス・フリー。
マイヨ
これは各ギア歯先に駆動効率と変速のためのプレス加工が入った
zx.png 
 凝ったものでしたがいかんせんその変速性能は旧態依然・・・でした。

 シマノのシフトフィールを擬音で評してカチッあるいはスルッとするなら
 マイヨールのそれは「・・・ガッチャッ!」・・・。
 凝ったものは最大限評価する自分としてもさすがに容認できないレベルではありました。しかしカセット・コグではなく、HGのボス・フリーなんてものは存在しません(実際にはMTB用があったようですが・・・)。

 アンチ・シマノの守護神サンツアーにしてもやはりボス・フリーは旧世代、例えカセット・コグにしてもそのオノマトペは
「ガチャ」。
 シフトはシマノには敵いません。

 しかしカンパにシマノを合わせるのはちょっと・・・。
 そこでちょっと見シマノと判らない(見る人が見ればバレバレな)折衷案、旧型シマノ、UGのフリー を使うことにしました。
028.jpg 
(刃先が捻じれているのがお判りでしょうか)
UG_20130512093838.jpg
このパーツ選択、オートバイで例えるなら
MV1.png
イタリアン・ヴィンティッジ・レーサーのレストアにフォンタナではなく
GT750.png
初期型スズキGT750のFドラムブレーキを流用した・・・
みたいなものでしょうか(笑)
 これなら複雑な表面形状のHGと違い、各歯均一な表面ゆえレジナSLチェーンとの相性も良く、シマノ的には
「旧世代と社外品」
の組み合わせとはいえ(笑)これでもシフトはサンツアーより優れている
ものとなりました。
 これまた長くなりました。今週はこの辺にしたいと思います。

 トップ画像は現在ZAGATORさまのところにある、氏の愛車を描き込んだ
フランス製MA-1タイプ、です。

 革ジャケットにはレコードジャケットを

 という基本コンセプトでやってますが、クルマだって描きます。
  1. 2013/05/11(土) 23:41:48|
  2. Bicicletta
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2-3) マセラティ・シャマルのこと

002.jpg  
(sold)
 前稿自転車について相当書き込みました。興味ない向きにはさぞ???だったことでしょう(笑)
 しかしまだギア系の話題やホイールについても書かなければならない(?)ことがたくさん…
しかし筆者としても「くどいかな」と思わんでもないレベルなので…
 自転車は一旦休憩、前稿トップ画像にあげた赤いポスターについてお話しましょう。
しゃまる 
マセラティ・シャマル。
 マセラティ(マゼラーティとも)の、名門でありながらあるいはそれゆえの度重なる断絶と再興、その度に途絶えそして新たに書き換えられる系譜の中突然変異的に生まれた(生み出された)いわば亜種にして、孤高の武闘派。その総生産台数は僅か400台に満たない・・・といったその成り立ちについては自分のような門外漢ではなく高名な「シャマルズ」を筆頭とする、同車に惚れ込んだ熱い、気合いの入った方々にうかがって頂くとして・・・

 本屋時代、懇意にして頂いていたK氏。思えばきっかけは氏の腰痛でした。既に常連客として認識していたある日のご来店時、一見普通でしたが、隠そうとしても隠しきれない僅かなぎこちなさのある歩き方でした。伺えば
「判りましたか、腰痛で・・・」
とのこと。そこで即効性のある「膝裏マッサージ」

 うつ伏せに寝て、患者が信頼する(←ここ大事)施術者が患者の膝裏の、押すと痛みのある部分を人差し指1本で軽く繰り返し指圧。腰痛の度合いに比例してその部分の面積も増える・・・というもの (余談ですねえ・・・汗)

をお伝えしたところ
「信頼する、ね。妻にやってもらうからOK。」
とその日はお帰りに。 幾日かしてK氏満面の笑みで
「効いた!ホントに良くなった。ありがとう!」
以来一段と懇意にして頂くようになったのでした。

 そしてある日、自分が絵を描けることを知った
(そのきっかけはある日店頭で「納品中」に氏がたまたま居合わせた
一枚のウェディング・イラストでした。)
 氏から依頼が ・・・

「秋に日本平で行う、マセラティ・シャマルの生誕20周年記念のイベント、
その告知ポスターを描いて欲しい 。挿入する文言(伊語)のみ指定、
構図は任せる ・・・」

というものでした。断る理由はありません。
「是非!」
と即答。 同時に氏がシャマルズと知ったのでした。

 しかし自分は同車についてビトゥルボ一族
biturbo.png eg.png
(天才的キャブ・ターボレイアウトしかも左右対称、驚愕のタペット設計・・・)
のV8高性能版・・・程度の半端な知識しか持ち合わせない不勉強、関連資料の提供もお願いしました。
 重ねてディテールの画像送付依頼も再三・・・でしたが、快く迅速にご対応頂きました。

 資料を眺めながら自分なりに同車の魅力は、そのパワーや乗り味もさることながら M・ガンディーニによる独特のスタイリング、 それも特に見せ場は
 マッシヴな前後ブリスター・フェンダー
 Rホイール・アーチ形状
 Fウィンドシールド下端のウィング
 メタリックな「タルガ・バー」
 と理解しました。 実際同車、写真より実物の方が格好良いクルマ
(結構あります)その筆頭のように思いました。加えて 、
 塗色は赤と黒しかないこと 、そして
時計
 例のダッシュボード上の時計の形状・・・
 それらを盛り込んで 出来たのが前稿画像でした。ちなみに最初のアイデアスケッチがこれ。
PA0_0000.jpg 
(沢山のランダムな斜線は「色選択」の跡です)
 ほとんどそのまま変更がないことがおわかり頂けるでしょう。

 以前書いた通り「自分で撮ったショットしか描かない」と決めてからは常に写真を元に描いてきたわけですが、 今回はいわば

 イメージの具現化

 即ちかたちのないものを形にする、ということで実際には「ない」ものを描いたのは久々でしたが、楽しめました。

 その出来栄えには我ながら満足、せっかくの動き(前稿参照)が止まってしまうのは忍びなく
「作品はこのままで、文字はPC処理でのレイヤー合成を・・・」
とご提案したところ 、同車の孤高を自らの業として背負うシャマルズの方々のこだわり、その逆鱗に触れてしまったようで猛反対。 曰く
「手抜きだ!」
とのこと。 
 
 それでは!と気を取り直し、気合いのフリーハンドで文言描き入れ、完成したのがトップ画像です。
 実際書き込んでみると、ポスター出力屋に任そうと思っていた文字位置の調整はかなり微妙で 、とても他人には任せられない、自分でやって良かった・・・!と痛感したのでした。

 このイラストはいわば「公式」のもの
画像2  
として世界に発信され、 注目度も高く、評判も上々だったそうです。 素直に嬉しいです。

 もちろんシャマルズにもご満足頂けたようで、K氏からは後に 額装品をプレゼントして頂きました。
 それはもちろん我家にあります。


  1. 2013/05/03(金) 20:08:58|
  2. Illustration&Work
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