8-0)Honda Life Stepvan

収まり
(打ち身の残る顔・・・)
 前々稿の通り、我が家に新しい足として旧ーい軽自動車がやってきました。車齢40年(!)黄色いホンダ・ライフ・ステップバン。飯山の山本社長のご厚意による「中期無償貸与」です。ただし、ある条件が付けられました。
「このBXみたいにちょっとづつ手を入れて、今より良い状態にしてね♪」
このBXとは仲間うちの「シトロ-エン大王」ことT氏のもの。氏の海外赴任のため飯山に預けられたのです。そして山本社長は同車を足として使いつつ少しずつメンテする・・・それと同様の関係にしようというのです。
「う・・・りょ了解です」
じゃ要らない、とは言えません(汗)はめられた?感が漂います(笑)
このステップバンは飯山では山本社長の日頃の足として稼動していたもの、そこにBXが来て・・・以上が無償貸与に至る経緯でした。
 ステップバン、ベースとなったライフも含め、かつて乗ったことがあります。知らない車ではありません。ライフの方はツインキャブ5速の高性能版
(=フルヴィア風ダッシュの4dr.)しかもクーラー付き(!)だったので一点を除いてほとんど何の不満もなく、当時それに乗っている分には
「シビック(当時はSB1)なんざ要らねえじゃん」と思ったものです(笑)
唯一問題は4輪ドラムのブレーキ。制動力はまだしも耐フェード性は低く、危険を感じる程でした。峠をいい気分で(=ひっちゃきではなく)走らせていると、道路工事の交互通行を知らせる信号が・・・赤です・・・うおおっ止まらねー!こんなことが何度かありました。ブレーキに関してはステップバンも全く同じというより、車重が増えている分より深刻です。制動力自体が不足、トラックドライバーのように先を読んだ運転をしなければなりません。加えてシングルキャブのステップバンは相当遅いですが・・・美点はもちろんあります!
乗り心地や身のこなし、操縦感覚の良さはベースのライフを上回ります!
 ステップバンは本来300キロ積みの貨物車ですがバネはさほど固められていない感じで、ライフに比べ車重が増えている分(=バネ下も軽くなって)相対的には柔らかくなっている印象です。はるかにしなやか、ずっとストローク感があります。一方ダンピングも、ピシッとしたものではありませんがまあ不足はありません。
 Rサスはリーフ・リジッドゆえロール軸は後ろ下がり、加えて重くなった上屋もありロール剛性は低く操舵時はゆらりと大きく傾きます。この時、実際はライフより重心が高くなっているはずなのですが・・・エンジン等の重量物の位置は変わらず、着座位置のみがずっと高く(=遠く)なっているせいか相対的に「低重心感」があり、安定しています。前述のサスとあいまって全体に「たおやか」な印象、仏車的な優しい運転感覚は日本車ではちょっと比べるものがないと思います。その「なるべく速度を落としたくない」アンダーパワー感も含め、強弁すればシトローエン2CV的(!)です。

 さてステップバンをだいぶ持ち上げたところで飯山号実車について。リペイントの黄色は、パッと見ではわからないくらい結構手間のかかった「オールペン」だったようです。しかし現在では劣化退色、錆もそこかしこに見られます。オリジナルペイントは水色でした。赤味が入った(=紫がかった)良い色に見えますが・・・当時の目には「ライトバンの色」にしか見えなかったかもしれませんね(笑)入念な塗装に元のオーナー氏の気合いを感じると共に
「ひょっとして、そうせざる得なかったのでは?」
と一抹の不安がよぎります。(そして、この不安は半ば的中します・・・)
また「顔」にも「打ち身」があり、全体として状態は良くありません。運転席のへたりも酷く、シートの補修と車体の健康状態チェックのため、とりあえず床を剥ぐってみることにしました。
ヘタリ
 シート座面下の波バネは本来真っ直ぐなのに長年の荷重で凹んでます。
これはひっくり返せばOK。一部をそのまま残せば、
座面の沈み具合を調整することもできるんですが今回はしません。
喰い込み
バネを外すとスポンジに食い込み跡が。
この分クッションストロークが失われています。
修理後
手持ちの5ミリ厚のウレタンシートを挟み込んで補修完了。
助手席
助手席側は健全でした。 40年経っても!さすが日本車のスポンジ。
イタ車だとこうは行きません。とっくに粉になってるはずです(笑)

 バックレストもへたって上体が内側を向いた感じでした。バックレストのレストアは大変なので(笑)シート自体を厚手のワッシャー1枚分「外に振って」取りつけました。
 たったこれだけの作業で随分と車の印象がシャンとしました。やはり直接体が触れる部分は重要で、ちょっとしたことでも効果的です。
 さて問題の車体側です。
2重構造
ライフより着座位置が上がっている分、床は2層構造で底上げされてます。
 その黒い底蓋を外すと・・・
サイドシル穴D
サイドシル、穴が開いてます。
サイドシル穴&リベット
サイドシル穴とリベット(裏側)
omote.jpg
表側(ホイールハウス下部)はこんな感じ。
山本社長の「リベットもやってるし・・・」との話はこのことだったんですね。
後席床
後席床、穴が開いてます。薄くもなっていて今にも抜けそうです。

 ということで・・・結構深刻な状態であることがわかりました。これが剛性を要求される高性能車だったら全損のレベルです。このままあと何年か放置すれば、床全体が落ちてしまう可能性も・・・さてどうしましょ?

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  1. 2013/11/23(土) 08:45:52|
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3-4)超新星誕生!MotoGP

 
(肘、擦ってます)
 2013MotoGPチャンピオンが決まりましたね。M・マルケス(ズ)!
 若く、しかもデビューイヤーでの戴冠は衝撃的、あのV・ロッシもできなかった偉業には表題も大袈裟ではありません。最近は不勉強で彼についてはまだよく知りませんがそれでもその走りについて・・・
 驚異的に深いバンク角に加えこれまた極端なリーン・インによる膝擦りならぬヒジスリ!すごいです。
 そして後輪が前輪より大きいRの軌跡を描く (=外側を回る)端目には
「ありゃあ、ロスじゃねえの?」
mm6.png
と思えるスライド走法・・・カウンターはさほど当たっていないものの
充分「ドリフト」といえるレベル
gm2.png
かつてのG・マッコイ
 のそれを越えてます。あれで速いんだから文句が言えません。滑っていても速い、ということはそれだけ進んで(=トラクションがかかって)いるということで、彼には後輪荷重を操る特別の才能があるのか、あるいはロスを帳消しにするくらい早期にスロットルを開けているかのどちらか
(あるいは両方)なのでしょう。実際スライドで向きが変えられる分だけ
通常では考えられない早い段階
RM.png
(=まだ向きが変わっていないうち)
から加速しはじめているのかもしれません。だとするとホイールスピンによるタイアのエッジグリップの早期低下が気になりますが・・・今度ドライダー
宮城光
氏にそこらへんの所、うかがってみます。

 さて最終戦を見てのその他の感想は、というと・・・
 年齢と共に風格を増す我等が王者V・ロッシと引退を表明した名伯楽G・バージェスの2ショットに時代の流れを感じました。そしてD・ペドロサは相変わらず小さい体を目一杯使ってのエネルギッシュなライディング!速さも見せてました。
 今シーズン名実共にホンダのエースだったダニ。彼にとって今年はチャンピオン獲得の大チャンスだったはずなのに、結局残念な結果に終わりました。今年の車体は小柄なダニ専用だったはずです。にもかかわらず・・・レースってのは難しい、ということですね。残念ながら来年の車体は、マルケスに合わせる部分が大幅に増えるはずです。実際翌日(?)からの来年向けテストに備えHRC本社車体設計者氏も来ていました。
規格外の体格で従来のコントロールをするベテランと
dm.png
「規格外のコントロール」を見せはじめた若きチャンピオン。
 ダニの苦戦は免れないでしょう。頑張れダニ!
dp.png
ちょっとトム・ハンクス似の(笑)チビッコライダー応援しましょう。
 そしてウィナー、J・ロレンツォ。
 今回もブッチギリではなく一度後退してからの勝利!速さも強さも申し分なしです。特にその図太さ、精神力はかつてスターティンググリッドを間違え移動させられたにもかかわらずその直後にホールショットを決めたり、とかウェットのサイティングラップで転倒!そのまま泥だらけで走っても2位、なんてこともあったくらい強靭なものです。新人時代の「香ばしさ」(ⓒ西原理恵子)はマルケスの比ではありませんでした。ホルヘの、その才能のきらめきを感じさせる走りは感服ものですが、彼は自己表現が下手、というか余裕がなさ過ぎというか(苦笑)残念ながらチャンピオンの品格に少々欠けるきらいがあります。今回も
「俺はウィナーなのに皆マルケスを見てやがる、おもしろくねえ!」
とばかりにパルクフェルメ(ウィナーズサークル=表彰台下)で掟破りのバーンナウトしてました。新人ならまだしも・・・こういった性格というか反応は、以前のF・アロンソ(F1ドライバー)にも見られました。彼同様、落ち着くのにもう少し時間がかかるのでしょうか。見守りたいと思います。
 アロンソを引き合いに出しましたが個人的には純粋にコンペティションとしてMotoGP、F1より面白いと思っています!来シーズンも楽しみです。
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  1. 2013/11/17(日) 12:17:02|
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1-3)史上最大の作戦?

 
009_201311082217262e9.jpg 
(在りし日、「ニコイチ」作業中・・・)
 先日、車を手放しました。
 このブログ表題でもあるイタリアンカー、国内最終登録(=新車)で購入以来20年16万キロにわたって使い馴染んだ愛車、アウトビアンキY10です。実はこの2年程、乗ら(れ)ずに放置していました。
「もう無理」
なことはとっくにわかっていましたがズルズルと・・・。ようやく決心がついたのが先月、その気持ちが揺らがないうちに、とY10BBSに書き込みました。

> ところで、哀しいお話ですが・・・
> 遂に自分、Y10諦めることにしました・・・Orz
> 廃車です。
> どなたか実車欲しい、という奇特な方はご連絡下さい。
> ちなみに実車、神奈川県逗子市です。
> エアコンコンプレッサーロックでVベルト破断
> →オーバーヒートで停止
> →放置1年以上・・・と見事なジャンク車両ではあります。
> もちろん無料です。

反応はすぐにありましたが、商談ならぬ「縁談」は不成立。
「やっぱり廃車かあ・・・」
と落胆しつつY10生活向上委員会(なる怪しいグループが存在するのです)「群馬の会長」ことS氏のアドバイスにより欠品パーツのバラ売り
(=オークション出品)をはじめたところ反応は上々。その中でパーツ複数ご希望の方、Y氏にこちらから持ちかけました。
「何なら1台丸ごとお届けしますよ」
永いことほったらかしだった車への罪滅ぼしというか(笑)何か自分へのペナルティがなければ収まらない!と感じてのことでした。ちなみにY氏は石川県在住です。

 神奈川からキャリアカーで陸送、往復1000キロ!

 という「罰ゲーム」の開始です。大急ぎでナンバーを切り、なるべく安いキャリアカーを手配、長距離と不動車の積載に備え「助っ人」も頼みました。元ロールバー屋にしてメカニック、旧くはゴルフポカールレース
SHg - コピー
(若かりし頃の「麺菜家北斗」社長の下働き)、
フェラーリ348チャレンジ
SHg.jpg
(名古屋のH氏のお手伝い)
でも一緒だったU氏です。急なお願いにもかかわらず快諾して頂きました。
 石川県は自分にとって未踏の地です。ルートも不案内ゆえ、飯山の
くるま工房やまもと山本社長にアドバイス求めると
「遠回りでも、遅くなってもいいからウチへ寄って休んで行け」
とのありがたいお申し出が。
 こうした回りの方々のご好意に甘えて今までやって来れたことを改めて感じました。感謝です。

 さて土曜日夕方、仕事帰りに会社近くでキャリアカーを引き取ります。
 17967s1.jpg
結構新しい、ピンシャンした車でした。
 そのままY10の鎮座する自宅へ。U氏とは自宅近くの体育館前で待ち合わせ、自宅前は狭いので積み込みもそこで行います。合流後挨拶もそこそこに氏の車で体育館から自宅へ。自走不能なY10を車庫から引っ張り出し
(思えばここに収めた時もU氏のヘルプが・・・)キャリアカーまで牽引します。荷台へはウィンチで。パンダ程ではありませんが車重850キロの軽量車
(1トン以下の車はすっかりなくなりましたねえ)楽々です。積載後2台連なってU氏宅へ。氏の車をしまい即出発です。
 なんだかんだで夜8時、第三京浜→環8→関越、で飯山を目指します。食事はコンビニおにぎり、本日中には着きたい所です。特に渋滞もなく順調、関越に入ったところで自分、意識が・・・難所は全てU氏にお任せしてしまい(汗)気付くと飯山でした。面目ない・・・。
 予定通りさほど深夜にはならなかったもののその晩は早々に就寝しました。なにせ共に30年来の友人同士。ほっておけば朝までしゃべっていたことでしょう。
 翌朝はシャワーだけ浴びさせてもらって出発。朝食はSAで。お昼頃到着を目指し北陸道を走ります。日本海側を走るのは2度目30年振り(!)です。西に向かっているのに
「右側に海が広がる風景」
は新鮮でした。すっかり夜の運転が苦手になってしまった自分、日中は全てハンドルを握ります。到着直前にY氏より連絡があり、Y10で迎えに来て頂けることに。何を隠そう走っている自分の以外のY10、初めて見ました(笑)Y氏宅で自車を下ろし、ひとしきりY10談義の後、昼食へ。氏の黒いY10で移動です。意外な程度の良さと(失礼)当然ですが「自車とのそっくり振り」に驚きました。
 常々車の個体差というものは結構大きい、と考えてきましたが
「実はそれほどではないのかも・・・」
認識を改めなければならないかもしれません。

 さて昼食は今回の旅の最大のお楽しみ、北陸の海の幸、寿司です。鮮度は抜群で歯応えも素晴らしく、ノドグロ、ガスエビ等初めて食べるネタも種々堪能、大変美味しかったです。グルメブロガーではないので画像はありません。

 ほぼワンタンク使い切った(!)ので給油後、再び飯山へ戻ります。道中、山本社長より
「途中、拾っておくれ」
とのTel.があり、市内へ。飯山市街当日はお祭りで到着時には山本社長、既にLHMならぬアルコールが廻っており(笑)乗ってきたシトローエンBXは置いていくとのこと。
「何言ってんの。キャリアカーなんだから、積んで帰ろ」
手早く自動車窃盗団(!)のようにBXを積み込み、やまもとガレージへ。BXを降ろすと別の車(=次期FX)を積み込みます。ここ飯山が遠距離運転の中継地なのはもちろんですが、帰路の立ち寄りの本当の目的はこの車のお持ち帰り♪にあったのです。
「休んでいくついでに積んで行け!冬の間こっちは雪で乗れないから、乗ってていいよ」
山本社長の重ねてありがたいお申し出にこれまた乗った、という訳です。
 そして翌朝午前4時東京へ向け出発。U氏は当日10時までに出勤しなければなりません。そんなギリギリのスケジュールを押してまでお付き合い頂いた訳で・・・しかも帰路の難所はまたも全部お任せ(!)おまけに濃霧だったそうで・・・もう本当に、足を向けて寝られないって感じです。今度(今日)一席設けますね。
 ということで8時東京着。車を下ろしキャリアカーを返却、牛丼屋で朝食。U氏は電車で職場へ、自分も「新しい」車で帰路に。途中ちょっとしたトラブルがありましたが・・・
stepvan.jpg
(次期FXは車齢40年!の軽自動車。余計なものまで写ってます・・・) 
19156.jpg
 かくして総走行距離1100キロ超
の1大イベントは痺れるような疲労感と若干の虚脱感を残しつつ、終わりを告げたのでした。

 今回の「旅」の準備中、小林彰太郎氏の訃報が届きました。
 日本の自動車趣味の父、とも言うべき人でした。合掌。

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  1. 2013/11/08(金) 20:07:58|
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2-14) F1 GTR

MC.jpg 
(木製ラック左上の写真、見えるでしょうか・・・)
 フェテルの4連覇が決まりましたね。今季後半は「無風選挙」みたいなもので、最近の新ルール導入以来の自分の中での「F1興味低下」に拍車がかかった感じです。
 新ルール?二つあります。まず10位までポイントが与えられるようになったこと。これにより歴代獲得ポイントが比較できなくなってしまいました。F1の大きな価値のひとつであるその「継続性」を揺るがす改悪と思います。でもきっと世のF1ヒストリアンは、歴代7位以下を大量にランクインさせた
「現行ルール対応獲得ポイントランキング」
を作るのでしょう。そしてDRS!
 時代の趨勢で「カーズ」の方は仕方ないとしてもこの追い越し支援デバイス、レースを面白くしたのは確かでしょうが各レースひとつあるかないかの
「渾身のオーバーテイク」
その価値を大幅に減じてしまいました。

 ボヤキはこれくらいにして・・・来シーズン最大の興味の焦点はなんといってもライコネンのフェラーリ復帰でしょう!ぜひともフェテルの5連覇、阻止してもらいたいものです。
 さて話をF1ギターに戻すと・・・前稿までで述べた通りF1ファンとしてできることはやり尽くしちゃった感のあった自分’91年はこのギターにマンセルのサインを貰うためだけに鈴鹿へ向かいました。例年の如くピットへ潜入、マンセルのいるウィリアムズのピットを目指します。
「今年はチャンピオンがかかっている・・・だから(予選終了後の)早上がりはなかろう! 」
・・・しかし早上がり、してました(T_T)
 わざわざそのために400キロ走って来てます、このままでは引き下がれません!ピットの偉い人を捕まえギターを取り出し直談判です。
「私はこのギターを作った。私はこのギターにマンセルのサインが欲しい! 」
「彼はもうホテルへ帰った 」
「どうしたらサインがもらえる? 」
「彼はもう帰った」
「ここで待っていればもらえるか? 」
「彼は戻ってこないだろう。それにここはフェラーリではない。フェラーリのピットはあっちだ」
「ここがウィリアムズなのは承知している。が私はこのギターを去年作ったのだ! 」
このすったもんだを見かねてかあるいは、まず普通ピットでは見かけないはずの「ギター」に興味を持っただけかもしれませんが近くに座っていた、いかにも「重鎮」といった雰囲気を醸し出している女性ジャーナリスト(だと思う)が間に入ってくれました。ギターを眺めると納得したように
「よろしい、私が彼を連れてくるわ」
「本当に?」
「試してみるわ。その前に写真いい? 」
「もちろん!」
「ねえ・・・」
女史が一緒に座っていた男性を促します。男性はフェラーリのピット・フリーパスの有名なカメラマンでした。彼はギターを掴み、女史と自分らを引き連れ、ピットロード側を通って(!)フェラーリへ。そこでおもむろに、しまってあったアレジのヘルメットを勝手に取り出し(!)そこにあるマシンの赤いカウルの上にギターと一緒に並べはじめました。そして撮影!角度を変えて加えて数回シャッターを押したのでした。この
「本物のカウルの上のアレジ・ヘルメットとF1ギターのショット」
きっとどこかの誌面を飾ったことでしょう。
 そのショット自分も撮ったのはもちろんですが、ネガも含め紛失。残念ながらお見せすることができません。そしてこの「撮影会」で気が済んだというか、納得せざるを得ない状況になりました。考えてみて下さい、フェラーリを模したオブジェを制作し持ち込み、本物と一緒に置いて撮影したのです!満足すべきでしょう。そして結局マンセルとは会えなかったのでした。
 正直やや落胆の気持ちで土曜日夕方遅くサーキットを後にした自分ら、翌日決勝はスタートを見て前年のような
「スタート直後の混乱がなければそのまま帰ろう・・・」
と決めました。そして翌日、クリーンスタートを見届けるとゲートへ。サーキット隣接の遊園地にたまたま居たカップルに
「これ、今やってるレースの。まだ始まったばかりだよ」
と唐突に声をかけ、いぶかる二人にチケットを渡し、そのまま帰路についたのでした。
  1. 2013/11/04(月) 14:47:57|
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