本の話:三樹書房

 
 このところしばらく技術系(笑)の話題が続いているので、今週は肩の凝らない「本」の話など。
 実際しばらくちょっと根つめ過ぎで、疲れたってのもあります(笑)

最近買った本(トップ画像)がこれです。
 新聞の新刊情報で見かけ興味をひかれ即、注文しました。
 その感想は・・・
 実際もう少し池波正太郎的なもの(笑)を想像していたのですが、思っていたよりずっと落語方向に振れた内容で、思いのほか楽しめました。
 自分のような
「落語に興味はあれど依然初心者の域を出ない」
という向きには格好の落語ガイドブック、あるいは豆知識本として相当、
お勧めできます。
 もちろんグルメな読み物としてもきっちり成立してます。
 特筆すべきは、落語の舞台としての江戸期に在った店、習慣、風俗等の「今」をも追っている点です。読後に、現在も存続するその店に行ってみたくなることは請け合います。
 ただ、落語本としてデジャヴな読後感が・・・
これでした。 

シリーズとしてこちらも。
 国産旧車についてのあれこれを、そのカタログを見ながら対話形式で
綴っていく、その登場人物が
「ご隠居と熊さん」
と落語仕立て・・・という楽しい本。著者であるカーグラの重鎮、高島鎮雄氏がご隠居役というわけです。
 このシリーズとよく似た雰囲気が感じられ・・・
 その既読感はさもありなん、実はこの3点は同じ版元、三樹書房の作品なのです。

 自動車関連読み物(≠雑誌)を中心にマニアックな書籍の数々を精力的に送り出している三樹書房
 主宰の熱きエンスージャスト、K社長(知られたホンダN360マニアだったとか)と営業Y氏には本屋時代からよくして戴いており今だに、新聞で一面下段広告や書評なぞ見かけると
「見ましたよ」
とメールしたりもしています。同社近刊としてはK社長自ら編纂、集大成とも仰っていた力作・・・ 
スーパーカブの歴史
 も惹かれるものがあります。
 本屋時代、K社長から
「自動車専門書店の営業最前線から、ぜひ!」
と意見を求められたこともあります。
 同社から出ている・・・
英国Haynesの自動車整備マニュアル日本語版

(このほかにもあります)
 その次作の車種はどれが売れそうか?
(この時はE46を強くお勧めしたのですが諸般の事情で実現せず)
 とか
 同社入魂の企画(当初は書籍だった) 車評 について、とか。

 また、こんなこともありました。
 営業Y氏が
「店長、今度省エネ運転テクニックの本を出すんですが・・・
 題名は何がいいでしょうかねえ?」
「ドラテク本?しかも速く走るんじゃないやつ?」
「そうです。その道の達人がいるんですよお」
「んで、走り屋じゃない・・・どんな層に売りたいの?」
「実は、自動車マニアじゃない主婦層とかを狙ってるんですけど」
「・・・そういうことですか。本の名前かあ・・・今んとこ、どんな候補が?」
「燃料消費率向上のための・・・」
「ハハ、そりゃダメだ」
「そうですかね。ハイブリッド車人気もあって、ガソリン節約気運は高まってる
 と思うんですが?」
「その通りだけどそんな題名じゃ堅くて、手に取ってもらえないよ。
 もっとキャッチーでないと」
「うーん」
「それに平積みならいざ知らずちょっと経って棚に挿されちゃったら・・・
 長い題名は難しいんじゃないのお?ウチはともかく、
 ヨソじゃ挿されちゃう可能性高いし」
「じゃあ、どんな?」
「そりゃあシンプルに・・・燃費の本、だな!・・・しかないでしょ」
「ふむ」
「燃費って言葉はもはや自動車用語でもなんでもなくて、
 それこそ主婦層にだって充分浸透してるでしょう。
 短い単語だし一目一発で認知されるし・・・使わない手はない
 と思うなあ。それっきゃないよ」
「なるほど」
 
 そしてできたのが・・・

 名付け親って気分は初めて味わいましたが・・・まあ、悪かないですね(笑)

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  1. 2014/05/25(日) 09:04:47|
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Getting Better ♪

 グラス 
(踏み抜けそうにないでしょう?鉄筋補強付FRP。グロメットはシカト・・・)

 先週からの続きです・・・

 硬化&定着待ちの間、明日の作業のため「ガゼット」を切り出しましょう。
 助手席側から、鉄筋同様その型紙を取ります。
 よく見るとこの車、フロアの変形(=サイドの盛り上がり)から察するにかつて、サイドシルが半分に潰れるくらいの(!)下からのダメージを受けているようです。酷い腐りは長野の融雪剤のせい、と思っていましたが、その板金修理にも一因がありそうです。しかし今回に限っては怪我の功名というか(笑)その床の歪みのおかげで助手席側2ヶ所(=前/横)のガゼットはほぼ平板で行けそうです。
 型紙を元に、現場から拾ってきた2ミリ厚の鉄板から切り出します。
材料 
(切り出しました・・・)
 板厚があるため板金バサミは歯が立たずサンダーを使います。切り出し整形し、若干の曲げも施し、隙間なくぴったり合うようになったところで初日の作業終了です。

 2日目。

 早起きして(休日としては・・・笑)後席床のパテの硬化確認、FRP貼りをします。
 ポリエステル樹脂に硬化剤を投入し刷毛で撹拌、すぐさま床に塗ります。そこへグラスファイバー「マット」を被せその上からさらに樹脂を塗ります。
そして床に密着するようにローラーで押しつけつつ気泡も押し出すようにします。

 鉄筋にはコンクリートに「噛む」ように表面に
磨き  
リブ状の突起
 があります。これはFRPにおいても同様だろう、と考えていたら大きな間違いでした。マットはなかなか馴染まず気泡も抜けにくく、こすり過ぎで毛羽立ちもできてしまいました。そこで滑らかな表面を求めグラスファイバー「クロス」を重ね2プライにすることに。剛性も出ますしね(笑)
 次回は(←あるのか?)鉄筋ではなく「丸棒」にしましょう。

 これで後席床は終了、硬化待ちです。

 さあ左前席床です。

 まずガゼットの接触する部分のサビチェンジャーを落とします。
 次にジーナスを練ります。混合比は10:1です。ちなみにエポキシとしてはこちらの混合比の方が一般的だそうで、前述「オートウェルド」等1:1の方は無理やり(←混ぜものを入れ?)そうしているんだとか・・・。
 作業に戻ります(笑)
  そのジーナス付属の混合パレット。デザイン、使い勝手は素晴らしいものがあります!作業が楽しくなるくらいです。1グラムを計るためのキッチンスケールも用意しましたが、全く必要ありません。
 練り上がったところですぐさま床の、ガゼット接合部とガゼット本体外周にジーナスを塗ります。後席床では、使い慣れたパテベラでは大き過ぎ
接着
ちょっと無駄に塗り広げてしまった
 反省から、今回は靴底修理用の小さいものを使います。
 そのまま圧着、簡易金床を傾け当てがいます。
 ガゼットには「のりしろ」は取っておらず(=面はなく)板付き合わせの
線溶接ならぬ線接着(笑)です。
 強度に若干の不安がありますが・・・溶接ビード程度の接着面は確保しているので・・・ジーナスの性能に期待しましょう。

 ここまでは割と集中しての作業だったので、画像は撮れませんでしたが・・・
フットボックスに・・・
PS前
こんなガゼットが・・・
P前 
 そして
左側、赤い部分に・・・
サイドシル穴&リベット
こんなガゼットが貼られました。
P横 
(以前のダメージの跡=床が盛り上がっているのが判りますか?)
 さて
硬化待ちの間右前席側のガゼット切り出しを。
ガゼッツ
 こちら側は残念ながらハンマーによる板金が必要のようです。
ガゼット
 結構な手間と時間がかかりました。

 本日の作業はここまででしたが・・・

 ジーナスの高性能を引き出すには「加熱処理」が必要です。
netsushori.jpg 
夜間、そいつを行います。
熱処理
借りてきた遠赤外線ヒーターを使います。
 ところが、これがなかなかうまくいかない!
 家庭用ヒーターなのでピンポイントで暖めることができません。しかも傾けると安全装置で電源が切れてしまうので下を向けることができず、関係のない車体室内「中腹」ばかり熱くなってしまいます。
 ダンボールを遮熱板として当てましたが、そちらは触れないくらい熱くなるのに「患部」はじんわり(笑)おかげでえらく時間がかかった上「正しく」熱処理できているか不安があります。

 3日目。

 昨晩終わらなかった左側もう一方を熱処理しつつ、右側サイドシルをやっつけます。

 当初の予定では左右サイドシルのみだったので今回入手したジーナス、44グラムセットで十分だったはずなのですが、補修箇所が増えたため足りない可能性が・・・ということで、とりあえず右側はサイドシルのみ、です。
 今回「残す」右ホイールハウス側は以前、山本社長が
リベット修理
サイドシル穴&リベット
を施したのと同じ部分。
そこに当てがうガゼットの外周長は長く、
パテの不足が見込まれたのでした。

 またスロットルペダルを挟んだ
ペダル下
前側フットボックス
 のほか、左右サイドシル後席側にも小さい病巣が認められます。これらは全てGW明けの作業とします。

 右サイドシルの作業自体は全く滞りなく、件の熱処理も宵のうちに終わりました。
 だんだん習熟度が上がり、速く上手くなるのが素人作業の常ですね
(だから、最初の作業をやり直したくなることも・・・笑)。

 最終日。

 前席床とシートを戻し試走がてら外出です。
 さてフィーリングは・・・
 気のせいかもしれないレベルですが(笑)
 ゆっくりしかも直進していてもこれまでとは違う剛性感を感じます。いわゆる「音・振」が向上したということなのでしょう。なんといってもそれまでは外界と、素通しで繋がっていた(笑)室内の空気(外気導入?)です。それが遮断されたとなれば、音は違って当然でしょう。また振動についても、従来は路面からの入力とその余波が
 ドシン、ワナワナ
 ってな感じでしたが、現在ではボディ剛性が上がったのでしょう、ワナワナが軽減されたように思います。
 実際外からの入力がボディに逃げなくなったからでしょう、以前よりサスペンションがはるかに良く動きます。それにつれて若干のダンピング不足も感じるようになりました。

 以上は普通に乗って、の話です。

 ハードコーナリング(この車なりの)では・・・
 今までは最大ロール角が出ると同時にボディがギシッと若干
「菱形に潰れるような」感触と、まるで満員電車内で押されているかのように(笑)そのまま車体がじっと横Gに耐えているような感覚・・・
 そんなコーナリングマナーでしたが、その「変形」が明らかに減少!同じ車とは思えないしっかり感が出ました!
「おっとっと・・・」
そんな場面は確実に減りました。
「嗚呼、やって良かった・・・」
心からそう思います。

 唯一気がかりは・・・
 ジーナスの熱処理です。
「ちゃんと硬化しているんだろうか?」
それを検証する術がないのです。
「上手くいっているはず!」
と自分を納得させるしか方法がありません。その「不安」解消(軽減、か)には対象物との距離、時間と温度のデータが揃った、赤外線ランプといったきちんとした機材が必要でしょう。そういう意味で「ジーナスはプロ向け」
といえるでしょう。

 まあた出費か・・・。

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  1. 2014/05/17(土) 12:00:00|
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Fixing A Hole ♪

  うま 
(超軽量車であろうと下に潜る時は、安全のため必ずウマを!)

 さて待ちに待ったゴールデンウイーク、どこかへ出かける?
 いえいえ、
 サビサビ・ステップパン(笑)のフロア修理に没頭しようかと思います!
(今稿表題参照、鼻歌でも・・・笑)
 自宅駐車スペースでのDIYです、当然できる作業には制約があります。
屋根なし、溶接機なし、コンプレッサー(&マネー)もなし、のないない尽くし(笑)あるのは通常のハンドツールに、電動サンダー(ディスク&ベルト)、
ドリル、フレキシブルシャフト、リューター、リベッター、簡易金床、板金バサミくらいです。また新規「設備投資」の予定もないので(笑)
「現有勢力」で勝負をつけるほかありません。

 まず取りかかるのは一番アクセスし易い、右後席床です。
後席床 
(左が前)
 そこは既に穴が開いていましたが、
 とりあえずサビ止めしておこうとカップブラシをかけたところ穴が広がり・・・
穴
・・・大穴になってしまいました(泣)
 自分としては・・・
 この車においてサビの根絶が不可能なのは承知してます。ピカピカになるはずもなく、する気もありません。オーナー山本社長の意向
「車は、どんな状態であろうと形がある限り乗り続けてやりたい」
を受け継ぎ、「延命」のみを考えています。極端なことをいえば、穴が開いていても構わないと思ってます。

 しかし、サビで痩せて薄くなっているのをパッセンジャーが「踏み抜いて」
しまうことやボディ剛性の(壊滅的)低下は避けたい!と考えます。

 さてどうしたものか・・・
 後席マウントが中心付近に立ち上がっているので床板の張り替えは、
例えリベットを使ったとしても無理、サビ面上への「重ね貼り」しか方法はなさそうです。
 では何を?
 アルミテープ?鉄板?アルミ板?アルミ/プラスチック複合板?それともFRP?
 テープは論外(笑)各種板はどれも、床板の形状に合わせた板金の難しさゆえ「縁」の処理に納得がいきません。オリジナルより嵩上げされ、あるいは真ん中が盛り上がっている床なんて・・・。
 最初は・・・2つの穴を覆う形で斜めに2本、半割の大径アルミパイプ
ironhorse.jpg  
 (=ジャンクMTBフレーム!)
 を接着しようか、と考えました。そうすりゃあ剛性もばっちりです。ところがオーナーに伺うと
「後席結構人が乗るんで、あんまり凸凹はちょっと・・・」
とのこと。う~む・・・
FRPにしましょう!
 ただその下で床板がサビの進行で「消失」した場合(!)、薄いFRPのみが剛性を負担するようになるのは、ちょっと気持ち悪いので(笑)補強の意味で「骨」を入れることにします。
 骨?仕事の現場で拾った「鉄筋」です。これを床板の形状にぴったり合うように手加工、金属系パテで接着、その上にFRPを貼り込むことにします。

 まず床板断面の「型紙」を取ります。ちょっとづつ合わせて切り出してゆく結構面倒な作業です。
型紙
 次にその曲線に合わせ鉄筋を大まかに曲げていきます。 
 作業台も万力もないのでハンマー等はもちろん、近所の塀とか電柱(!)までも使っての力技です(笑)
 型紙通りのRは、まあ無理なので(笑)鉄筋の半分がかかるくらいのところまで曲げ・・・
削り
 ・・・あとはサンダーで削って合わせます。
鉄筋
これでほぼ・・・密着するんではないでしょうか?
磨き
表面のサビも落としておきます。
一方、床の方も下地を整えます。
サビチェンジャー
(処理済みの床。黒くなってます)
 
サビチェンジャー
 効能書き通り「安定した黒サビ」ならそのままパテ付けできそうですが裏面を読むと、粘度を出すためか乳化剤が入っているようで・・・
 実際その昔、マフラーに塗ったところ・・・
fc5.jpg  
・・・熱が入るとえらくゴム臭くなったのを覚えてます。
そいつがパテの足付けの阻害要因になるやも・・・
ベルトン
・・・ということで、接着部分を改めて削り地肌を出します。
 下地 
(上が前。センタートンネル側と後席マウントを結び・・・)
しかし悲しいかな銀色にならない(=サビ色のままの)部分も。
穴を広げるわけにはいかないのでそこそこにしておきます(笑)
 また穴は外からアルミテープで・・・
テープ
(トップ画像参照)
・・・裏打ちしておきます。これで準備完了。いよいよ鉄筋接着です。
今回パテはこれを使います。

JBウェルド AW-20Z オートウェルド
 接着力300kg/㎤、と額面通りなら相当強固、混合比も同量と使いやすいです。施工に際しても固すぎることはなく滑らかで(むしろややゆる過ぎか)難しいことは何もありませんでした。
接着
(右が前。鉄板の生きている部分と後席マウントをY字に締結・・・)
 これでひとまず終了、翌日のFRP作業まで硬化待ちです。

 そのまま前席側の作業に入ります。
 前回チェック時・・・
サイドシル穴 サイドシル穴D
(この車が我が家へ来た時)
 ・・・発見した左右サイドシルの大穴(!)その補修です。
 2重構造の床をはぐり、後席同様下地を整えるべく痛んでいる部分にに
カップブラシをかけると・・・ 

 出るは出るは結構な量のサビ!そしてなんと新たな穴が・・・
PS前
・・・それも複数!開いてしまいました。
ペダル下
左右フットボックス(=前)側です・・・
 落胆。
「左右だけなら、ちゃいちゃいっとできちゃうはずだったのに・・・」
しかし、開いちまったものは仕方ありません。
 気を取り直して、新たな「病巣」を含め病状の進行を遅らせるべくとりあえずサビチェンジャー処理を施します。
ダストは家庭用掃除機で吸引・・・
 DS横
・・・サイドシル内部等はエアを吹きます。
 コンプレッサーはないので自転車用ポンプ(!)です。結構いけます(笑)
 そしてそのサイドシルの、なるべく奥まで処理したいのでサビチェンジャーを水で希釈、粘度を下げてスプレー噴霧します。その他の部分にも塗布、明日には床の金属露出部分は見える範囲は全て黒くなっていることでしょう。
処理後  処理後P
(・・・なってます)

 ここで一息。新たな惨状を前に、今後の作業プランの練り直しです。

 どの順番で・・・?サビの上にパテ盛って効くのか?それともここもFRP?

 溶接ができない以上、ケミカルに頼るほかはありません。そしてぜひ使ってみたいケミカルがありました。
ジーナスGM-8300
 ここのホームページは???ですが(笑)リンクされた動画を見る限り
凄い性能です。
「これなら溶接に匹敵するかも・・・」
と思わせるものがあります。その知的好奇心には抗えず(当初の予定通り)ジーナスを使うことにします。
 どう使うか?

 新たに切り出した大きめのガゼット(=鉄板)で病巣を覆うように、
 周囲の車体鉄板の生きている(=銀色)部分とブリッジする形で接着する

 こととしましょう。フットボックスのような凹面ならガゼットは平板でOKですが、フラット部分は3次元(≒ドーム型へ)の板金が必要です。
 鉄板は、これまた現場で拾ってきたものを使うつもりですが・・・

 うまく行くでしょうか?・・・To be continued.

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  1. 2014/05/10(土) 20:16:43|
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カスタムバイク:スケーター号完成/ハンドリングアジャスト

ks号 
 逆オフセットを与えたスケーター号、直進性は目に見えて向上しました。
 ドシッとした、とまではいいませんが(トシッ、くらいか・・・)ワイドなハンドルが左右に小刻みに振れることはなくなりました。

 困ったのはブレーキです。

 しょぼい鉄のロングアーチですが、そのリーチをもってしてもシューがリムまで全く届きません。これより長いアーチを求めるのは無理な相談、幸い「ジャンクパーツ缶」の中に薄いブレーキシャフト・スペーサーがあり、幾分
後方へ動かせましたが、それでも足りません。しかしこのアーチをなんとか使うしか方法が・・・。
逆オフセット
 そこで、せっかく良さげな前輪アライメントが得られたにもかかわらず、
それを若干「戻す」方向になってしまいますが・・・

 シューが届く位置までフォークを「短くする」

 ことにします。もちろん切り継ぎするわけではありません。フォークエンドのスリット、アクスルをくわえる切り込みを長く(上下方向に深く)削るのです。パイプを潰してエンドを打ち抜いた、先が広がってるような(笑)安普請な
フォークです、構わずガリガリと削ります。
 これでとりあえずブレーキの問題は解決。効きがよくなる、という思わぬ副次的効果も得られました。そしてアーチの移動によってたまたま干渉するようになってしまった前後ブレーキワイア取り出し部分ですが、
フックストッパー
ステアリングストッパー
 ストッパー
(=シャフト共締めステーとタイラップ。タイアクリアランスはギリギリ・・・)
 なんぞを思いつき解決。また、ホイール全体の位置が上がったため、
タイアがフォーククラウンに干渉するようにもなりましたがこれも削りを入れて・・・OKです。
 しかしフロントの車高を下げたことになる(=キャスターを立てた)のでせっかく稼いだトレール値は目減りしてしまいました。走らせてもその違いが判るほどです。
「一度味わったあのレベルまではなんとかしたい!」
そこで禁断の一手(!)を打つことに・・・。ステアリングダンパーです。
SD.png
 ロードレース用オートバイに装着されているのを見かけるステアリングダンパー。しかしオフロードバイクにはついていないことから見ると超高速、高荷重といった、特殊な状況でのみ必要な装備なのでしょう。しかし実際特殊な自転車なので・・・(笑)
 といってもポン付けするのではコストも重量も嵩みます。第一自転車用なんてのは売ってません(笑)そこで・・・
 ヴィンティッジモーターサイクルの手法で行きます。ステアリングヘッドを「締める」のです。
 昔のバイクはステアリングヘッドに大きなノブを持つものがありました。
knob.png
 そのノブを締め込むことによって敢えてヘッドベアリングを渋くさせ
「フリクションダンパー」
として機能させていたのです。
 圧入のシールドベアリングでは不可能な、昔ながらのカップ&コーンの
ベアリングならではの芸当です。普通ベアリングは
「ガタのない範囲で一番緩く」
調整するところですが今回は、ゴリゴリした
「ボールの感触が現れる直前」
くらいまで締め込みます。

 車体を傾けると一瞬遅れてステアリングが切れてくる

 そんな感じです。この一瞬の転舵遅れ、実は乗っていても感じられるのですが、母には感じ取れないだろう・・・ということにします(笑)
k-s
 かくしてお買い物スケーター号は、まあ納得のいくハンドリングになんとか仕上がりました。
 しかし実はあと一つ、解決できない深刻な問題が残っていて・・・

 スタイリングです。

 まずフォークに食いついているL字ステー!
マイナス 
(シューの角度、アクスルを上げた分ステー下へのフォーク突き出し・・・)
 アクスルをオフセットさせるだけならL型である必要はなく平板で十分なのですが、今回はとりあえずフォークを挟み込むように片側2枚づつL字ステーを使いました。
 すると挟み込む際ステーのコーナー部分を支点として、非常に強固に固定できたのです。実車は常にチェックできる環境にはありません。固定の確実さを優先、審美眼的には大変不本意ながら・・・そのままの固定方法を維持した次第です。

 また今回前輪に逆オフセットを与え、既にステムも前後逆を向いている(!)ということで遠目にはそうでもありませんが、近くで見下ろすと

 ハンドルを180°回した状態

 に見えます。まるでフリースタイルのBMXのようです(笑)
nego.png
見た目非常に違和感があります! 事故車か?とも思います(笑)

 しかしこれに関して修正することはできません。せっかく苦労して得た
「正しいスケルトン」
ですから。

 今回得た経験から・・・
 もしこれから、同種の自転車を企画する人がいたら(←いますかね?)
ハンドリングについてアドバイスしたいと思います。

「トレールが足りないからキャスターをもっと寝かせた方がいいよ」


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  1. 2014/05/04(日) 08:18:02|
  2. Bicicletta
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