クレイモデル

DSCF3889 - コピー - コピー 
(2014年賀状用画像、馬に跨る?コザクラインコ)
 毎年、年賀状にはペットのインコの画像を使っているのですが、近年は紙ねんどで作った

 その年の干支のオブジェとのからみ

 パターンを続けています。それゆえ紙ねんどの在庫があったわけで。
 ちなみにトップ画像のそれは
 mustang.png
フォード・マスタング
 のグリルのオーナメントを見ながら造りました。制作中
「ちょっと足が太いかな?」
とは思いましたが、特にリアルなものをとは考えなかったし力感もありか・・・ということでこれでよし、としました。
 本来小型軽量車好みの自分ですが、少年時代にこの映画

(このポスター、上映後映画館から貰ってきました)
 に衝撃を受けた身としては重厚長大車にもかかわらず・・・
mach1.jpg
「ムスタング・マッハ1」
 嫌いではありません(笑)
 
 さてゴルフのねんど細工、なぜ半分か?ということで・・・

 自動車のスタイリング検討時、簡単に盛ったり、削ったりできる粘土造型(cray model)は1/5といった縮小、実物大を問わず一般的に使われています。最近のMAZDAのボディー側面形状
nagare.png 
(砂丘の「風紋」からヒントを得たNAGARE=流れデザインなのだそうで)
 なぞは

 削ることによってエッジが出せる

 クレイモデルがなければ生まれ得なかったものといえるでしょう。

 このクレイモデル、現場では実物感の確認をしたりする際、時間およびコスト削減のため車体の半分のみに施工・・・
グリル
(左半分しか造っていませんが・・・)
 guriru.png
(鏡を置くと・・・ちゃんと車に見えます)
・・・真ん中に巨大な鏡を差し込んで
cray.png 
(ボンネットの塗装は手前のみで今、正に鏡が差しこまれようと・・・)
 全体を見る、ということは普通に行われています。

 今回のゴルフにはこのテクニックを戴きました。決して、半分で済むから・・・といった「手抜き」ではありません!(汗)
 ただ一つ言えるのはフリーハンドで、

 左右同じに(=反転して)造形するのは非常に難しい

 ということなのです。そういう意味で「完璧を期して」半分にしました(笑)
とりあえず
・・・と諸般の事情で今週は作業が進みませんでした<(_ _)>

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  1. 2014/08/31(日) 09:37:37|
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ねんど細工:ゴルフⅡ

「紙ねんど」で・・・(小学生か!)
紙粘土
 (VWゴルフを作ろうってえことで・・・)
g2.png  


 先日突然中止となって悔しい思いをしたP・マッカートニー公演
PM.jpg
ですが
 自分でチケットを手配したわけではなくすべては数学教師にしてミュージシャン(ドラマー)、高校時代からの付き合いである友人「コージー」のお誘いでした。ありがたいことです。
 その晩の韓国料理屋での「残念会」の席上、突然彼から

「ところでさあ・・・ゴルフのペーパークラフトなんか作ってもらえない?」

とのオファーが。
 彼は過日、新車から20数万キロ(!)愛用したゴルフⅡを手放したのですが、随分経つのもかかわらず改めての申し出です。しかも長い付き合いですがこちらが頼み事をすることはあっても何か頼まれた覚えはあまりありません。
「いいよ」
即答でした。何度も何かと世話になってますから。
「でも、なんでまたペーパークラフト?」
「いや紙なら簡単かな?と思って・・・元々四角っぽい車だし。絵を描くのは
 大変でしょ?」
「いやあそんなことは・・・むしろペーパークラフトの方が大変かも(笑)
 こう見えるはず、と出来上がりを予測しながら展開図として切り出していく
 のは結構難儀だと思うよ、未経験だけど・・・ボディサイドの段とかは実際
 に段を付けるか表面の塗装で表現するか悩むところだし・・・」
「そっかあ、じゃあ・・・」
「絵より立体がいいわけ?」
「え?まあ・・・」
「わかった!やりやしょう!!でもねえ、粘土細工にさせてよ。慣れないペーパークラフトよりずっと、いいもの感のあるもんを作れると思うよん」

 確か彼のところには、思い出の品としてゴルフⅡの純正ステアリング
(なんと彼の運転中の「エア・ドラム」のせいでセンターパッドにテカリ!が)
があるはずですが、「本物」たるそいつと並べても負けない存在感のある
オブジェを・・・
アイフル 
「なんとかしましょう!」
pc.png
(なんとペーパークラフトの既製品もありましたが・・・)

 というわけで「依頼」を受けたのがもう随分経つ5月17日。
 これまでまとまった休みはずっとステップバンに使ってきたので・・・ようやく!このお盆休み、ゴルフ粘土細工制作に取りかかることになりました。
 彼の愛車への思い入れに応えるべく気合いが入ります。以下画像参照。

「芯」として木片を入れます
木片 
最初はこんなものです
最初 
だんだん形を整えて行きます
道具1  道具2
道具はこんなものを
制作中
ぽくなってきました
 とりあえず
 どことなくイタ車?
 というより何やらジウジアーロっぽくなってきました(笑)
 それだけ御大の作品(初代ゴルフ?それともデルタ?あるいは127?)が染み付いてるってことでしょうか?意図せずそうなってしまったところがちょっと嬉しい感じもします。

 でも、なぜ「左半分」???


[ねんど細工:ゴルフⅡ]の続きを読む
  1. 2014/08/24(日) 09:10:44|
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Formula Mondial

 
(やっぱり#11が一番格好良いかな!)

 お盆休みです。

 F3の話題はちょっとお休み・・・ということで今週は先日耳にした
「フェラーリF1撤退」
の話題に絡め、本屋時代のブログ転載なんぞひとつ・・・


 フェラーリがF1を撤退、ル・マン等スポーツカーレースに専念する?!

 などというニュースがありました。
 ルカディー代表は否定したようですがその根底には数年前にもあった、
バジェット上限設定に反対しての同社F1離脱騒動の時と同様

 カスタマーカー(型遅れマシンの売却?)によるBティーム構想

 があり、今もなおフェラーリはそれを望んでいるようです。
 ちなみにそれに近い形で成功しているのが今年のMotoGPです。
RM.png
 MotoGPは新ルール3年目にしてようやく「型遅れ」が全ティーム分揃い、下位ティームにそれが行き渡ることによってコンペティション・レベルがぐっと上がりました。ただし折角面白くなりそうなレース展開に水差す
mm4.png
独走野郎がいますが(笑)
 そんな訳で、2009年当時のF1分裂騒動を受けた書店時代の自分の文章を以下に・・・

*******************************

 '80年代初頭の悪夢再び、F1が分裂の危機です。

 当時のいわゆる FISA-FOCA戦争 については書物等のまとまった記録はなく、現在ではレース史を紐解くしかそれを知る方法はありませんが、リンク参照を。

 今回(2009年)の騒動の中心たるフェラーリに対しFIAの言い分は
「フェラーリには2012年までF1参戦の義務がある」
とのこと。そしてもし今シーズン、フェラーリ撤退となると

 トップフォーミュラのステイタス維持のために同社の参戦は欠かせない

 とするFIAとの間で訴訟、高額な違約金に発展するのは必至です。
 しかし、それでもフェラーリが無制限の高度なコンペティションを望むのであればその違約金を払うのではなくFIAの言う通り、

 低バジェットで型遅れのマシンを用意し旧来のFIAシリーズにエントリー、例えテールエンダーでもグリッドを埋めて参戦義務を果たし(FIAの面子も立てた上で)・・・
 自らが関わる新しいFOTA「F1」シリーズを高バジェットで華麗に闘う(!)

 というプラン(?)はいかがでしょうか?

 フェラーリが2つのシリーズを闘う

 ことで全者が納得できる結果になるように思います。
 付け加えれば、
 ティーム数の不足するFOTAシリーズは各コンストラクター3台エントリーとすれば十分でしょうし、テストドライバーにも出番ができます。
 一方FIAシリーズはGP2ティームの大量ステップアップで

 GP1.5(あるいはF1.5か・・・笑)

 になってはしまうものの 「成り上がりティーム」にとってフェラーリを破る快感はその自尊心をくすぐり、それなりのコンペティションを生むことでしょう。

 また、新FOTAシリーズはゆくゆくオーバルも取り入れインディとの連携で、真のワールドシリーズを・・・
 そして、その新シリーズの名称は

 フォーミュラ・モンディアル

 で決まり、でしょう。
 と、妄想はこれくらいで・・・。

  1. 2014/08/16(土) 12:00:00|
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あるF3コンストラクターの記録

XOR - コピー 
(真ん中にあるエアボックスに注目!)
 ある日、自分の工場に木型屋さんを伴いいかにもベンチャーっぽい雰囲気の(笑)青年が現れました。巨大なベルハウジングの木型を携えて、です。漏れ聞こえてくる工場長との会話
「・・・全く新しい、オリジナルの(!)F3用のパーツ・・・」
それを聞いて自分
「F3?オリジナル車であのダラーラと勝負しようってえの?!」
特にワンメイク・ルールがある訳でもないのに、結果として世界中のF3シリーズを席巻、独占、事実上ワンメイク化してしまったのが
 ダラーラ
 です。製品としての品質と安定性、コストパフォーマンス、何よりその高性能は証明されていると言っていいでしょう。世界中の、プロのレース屋が認めるその名機に真っ向勝負を挑もう、というのです。生半可な覚悟と技術では同じ土俵にすら立てない(=予選不通過)でしょう。
 国内外で、溢れる情熱とアイデアを武器に鼻息荒く乗り込んできたものの、勝負すらさせて貰えず、失意と共に去っていったコンストラクターには枚挙に暇ありません。
7408.png  maki.png
 その「退場者リスト」の一頁に、ついに自分も関係者として名を連ねることになるのか・・・とその時は思いました。

 まずその木型を観察しましょう。
 予算の関係でしょう、上型下型に分かれていない(=型が一つで済む)
鋳物と同じ形をした

 原型(げんがた)

 です。ここで鋳造について。
 鋳物の外側(=外観)が底板に貼り付いているかたちで凸面を成している型(=プレート型)を下型、鋳物の内面が底板から下方に凹面を成しているのが上型です。
 原型から砂型を抜く場合は・・・まずそれを完全に覆うことができ、かつ分割できる木枠を用意し、木枠の底板に原型を固定、下型とします。
 上型は・・・結構慎重な作業が要求されます。
 底板をもう1枚用意し、下型と完全に同じ位置(実際には反転させた位置)に原型を置き、その外形を罫書き、それに沿って穴を開け、底板に原型が隙間なく嵌り込んだ(=原型端面と底板上面が面一)木型内面が上方へ開いている状態に固定、ここまでやってようやく上型として使えるようになります。
 この時、底板を基準とした上型と下型の位置決めがいいかげんだと、鋳物の肉厚の不均衡(あるいは湯まわり不良=穴開き)が起こってしまうのはお分かり頂けるでしょうか?

 鋳物とは上型と下型との間の空間に溶湯が流れ込み、それが冷え凝固したものです。

 上型と下型がズレていれば(=端組み、はぐむと言います)片側の肉は厚く、反対側はその分だけ薄くなる、という訳です。木枠を外した砂型、上型と下型の四隅を合わせると正しい肉厚が出るようにするには厳密な位置決めが要ることがご理解頂けたでしょうか。

 プレート型を設えて貰えば位置決めは木型屋さんの仕事、鋳物屋は楽でいいのですが・・・型を2つ作ることになるので当然コストがかかってしまうのです。
 オリジナル車を作ろうとなれば各部品、量産効果の望めないワンオフ製作の嵐でしょう。バジェットはかけようと思えば幾らだってかけられるはずです。コスト管理にやり過ぎはないでしょう。木型のコストを押さえ、そのために落ちる製品精度の確保は職人の腕に頼る・・・正しい選択だと思います。
 そして木型屋さんが同行してきた理由は、紹介の意味もあったかと思いますが、鋳造法案の打ち合わせでした。通常の受注と違い、我々は図面を見ていないので肉厚等を採寸、チェックしなければならないところですが、それらを(制作者ゆえ即答できる)木型屋さんに訊きながら法案を練ります。これがプレート型であれば法案も木型に盛り込まれているところなのですが・・・ないものねだりしても仕方ありません。そして法案を決める上で、その鋳物の形状は、なかなかの難物でした。
 薄く深い(上下に高い)斜面の中腹にボス(ネジ穴加工部分=肉が厚い)があり、いかにもそこに焼け(=スポンジ状の鋳造不良)が発生しそうです。
 湯が冷めていく時、収縮していく分だけ熱い湯を供給し続けられないと、鋳物内部で湯の取り合いが起きてしまい、密度の低い部品、凹みや「巣」ができてしまうのは マグネシウムの話:その2 稿の通りです。

 ここで解説。ベルハウジングとは?
bh2.png
 (その典型的形状。これはストリートカー用ゆえセンター揃え)
 ズバリ、エンジンとミッションを締結するスペーサーのようなものです。中には、文字通り双方を「繋ぐもの」としてクラッチが入ります。
 エンジンのシリンダーブロック下方、いわゆる「腰下」、二輪エンジンならクランクケースに相当する部分はおおまかに言って円筒形(その径はクラッチのサイズ)です。一方のミッションもまた概ね円筒形と言えるでしょう。ただし径はずっと細いです。径の違う円筒形をただ結びつけるだけなら、形状的には単純な円錐形
コーン こーん 
(コーン)
 の裾部分でこと足りるのですが、実際には低重心化のため同心ではなく下寄せ、中のクラッチのストローク分、コーン部分は膨らませねばならず・・・と結構複雑な曲面を持ち、「教会の鐘」を思わせるその形状から「ベル」ハウジングと呼ばれるのでした。
 ところがこの木型、よく見ればミッション側(細い方)が収束していません。上下には潰れていますが左右方向には絞れていません。
またエンジンの前側のような
ツインターボ
あるいは古いドゥカティGPレーサーのような
125GP.png
 ギアケースらしき塊(=加工代)が設えてあり、
 開口してもいません。これは一体・・・?そのベンチャー氏に伺うと
「色々なメリットがあるので、エンジンを傾けようと・・・」
驚きました。知ってか知らずか・・・
G・マーレイ
Brabham.jpg
みたいじゃないですか!
 車体前面図を見せてもらうと・・・あの巨大な、F3のインダクション・ポッドが真ん中に!ドライバーの頭上に鎮座しています。空力的メリットは計り知れません。氏曰わく「もちろん低重心化も!」
XOR - コピー (2)
(左へ傾いた3S-Gヘッド、真上へ向かうインテーク、判りますか?)
 重ねて聞けば成田の工房にはカーボンモノコックを焼けるオーブン
(オートクレーブ)までなんと自前で(!)用意してある、とのこと。
「こりゃあひょっとして・・・大化けするかも・・・?!」
既に鋳物の注文を頂いたクライアントです。その活躍を願うのは納品業者として当然のこと。
 快走を期待しつつ鋳造準備に入ります。
 to be continued.

  1. 2014/08/10(日) 17:31:06|
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Abarth Bag


(完成直後の麗しい姿・・・) 

今回はなんとハンドバッグの話題です。
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 フェラーリ348で広く知られるようになったトラブルとは言えないトラブル、
 
 内装パーツのベタベタ

 ご存知でしょうか?樹脂部品に高級感を与えるためわざわざ施した塗装が仇となったかたち、すなわち塗料の経年劣化なのだそうですが、正に毎日触れる部分だけに、オーナーの失望感はいかばかりでしょうか。
 原因は塗料ゆえ同様の症状はフェラーリのみならず
164.png
一部のアルファ等
 広くイタリア製「高級車」全般(?)に見られるようですが・・・幸いなことに
 Y10
y10.jpg  009_201311082217262e9.jpg
(一応、小さな高級車ってことになってます)
ではベタベタは起こりませんでした。そこまでコストはかけられなかったということでしょう(笑)ダッシュボード等樹脂部品は未塗装、抜きっ放しでした。
 もちろんY10にその手の劣化が全くなかった訳ではなく(笑)シートのスポンジの崩壊、テールランプの樹脂ビスの欠け、「オーディオの蓋」のアーム部折損等々はありました。
 ここで余談ですが・・・自分の知る限り、Y10独自の装備であるこの
オーディオの蓋
蓋
 (これが開いた状態)
 その存在意義について少々・・・

 Y10企画段階当時、駐車時ドアロックの習慣がなく高級カーオーディオの盗難が頻発していたヨーロッパでは、その自衛策として例えば食事中、

 オーディオを外して持ち歩く(!)

 という荒技が普通に行われていたそうな。
 オーディオは工具なしで、左右のロックピン(=フック)を同時にずらすだけでスポッと抜けます。そしてカプラーを外せば、持ち歩けるのです。
 窃盗もそれだけ簡単(!)ということになります。

 ここで窃盗団(?)の気持ちになってみましょう。

 使用ではなく転売が目的ですから高級品のみがターゲットです。近くにいるかもしれないオーナーの目を、文字通り盗んで侵入素早く抜き盗る訳です、意を決して車内に入ったもののそこに目当てのオーディオがなかった、という「空振り」は避けたい。そのため車内をガラス越しによ~く観察・・・
その時、この「オーディオの蓋」が抑止力になるのです!
 高級品かどうか、外されているかどうかも蓋に覆われていれば車外からは判らないのですから。
 以上のように、泥棒心理を逆手に取ったスマートかつ美しい
(口を開けてカプラーが垂れ下がってるのも隠せる!)盗難防止デバイスがこの蓋なのです。
 しかも走行(=オーディオ使用)中は開けておくことになるため、ガタつかないようダンパー(=バンプラバー+スプリング)まで内蔵する凝った部品でしたが・・・その割にはありがたがられなかったようで、一代限りとなってしまいました。
 ・・・と、Y10のこととなるとつい長くなってしまいます(笑)
 ベタベタの話に戻しましょう。

 ようやく本題(笑)車ではベタベタの被害は受けませんでしたがイタリア製のバッグが、同じようなベタベタでやられました。

 自分の唯一の海外旅行経験が94年だったかの
p-b.jpg
ラグナセカ/モントレー
 なのですが(笑)同時開催のコンコルソ・イタリアーノの物販ブースで、当時入れ込んでいた
アバルト・シムカ
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abs.jpg
ボディサイドのロゴエンブレム
 を衝動買いし持ち帰りました。
 しかしながら使い道がない!当然です。実車を持っている訳でも
(希望はあっても)購入予定もありません。
 そんなある日、たまたま横浜元町はKのショーウィンドウの中の一つのバッグが目に留まりました。
「こりゃあアバルト・シムカの色、そのものじゃん!」
Bianchi
bianchi.jpg 
(これは旧い時代の色なので現在のものより黄色味が強いです)
 のスタンダードカラー、チェレステにも似た水色!
「あのエンブレムをこれに着けて・・・アバルト・バッグなんぞ仕立てよう!」
手に入れてみると、そのバッグも偶然(色遣いからは、やっぱり)イタリア製でした・・・そして出来上がったのがトップ画像のバッグです。
 もちろん自分で使うはずもなく(笑)プレゼント用に仕立てたのでした。


 時は流れ・・・先日、十数年振りにそのバッグを確認すると・・・その表面は一面のカビ!

 酷い状態でした。落胆しつつも、今では自分には「革ジャンレストア」で培ったカビ取り技術があります。
「すぐ綺麗になるだろ」
と、早速洗いはじめると・・・

 ベタベタする!

 カビももちろんありましたが、表面の樹脂コーティング(?)の劣化は深刻でした。
 当初はカビのせいかと思っていましたが、不織布の袋から取り出す時すでに内側に貼り付いている状態、表面全体に「ポストイット」くらいの粘着性がありました。
(単純にカビ取り作業と考えていたので画像はありません)
 そして、洗って整えた状態がこれです。
おもて
(表側の方が酷いのがわかります)
 背面
(色も当初より褪せてます)
 なっちまったものは仕方ありません。
 このままでは使えないのも確か、全損です。
 ダメ元、ということでレストアに挑戦してみることにしました。
 そしてこれが作業後。
zenkei.jpg 
(最後のhが欠けているのも経年変化か・・・)
back.jpg
(表裏、色味の違いは顔料の調合が当てずっぽうだったせいで・・・)
 front.jpg
(床の色から判るように、色加工なし、です)
 表面が荒れている部分と比較的スムーズな部分で顔料の乗りが違い、結構なムラになってしまいましたが・・・

 ここまでは直せる

 ということが証明できたと思います。
 一部の車磨き屋による革シートリペアとは違い、自分のやっているのは、直接表面に描いているようなものです。ゴム系塗料頼りのリペアとは「風合い」が違います。向こうは、例えばステアリングに施すとボロボロ剥けてくることもあるそうな。

 もし、傷んでしまったけれど捨てられない革製品がある!という向きはお気軽にご相談下さい。


 先週予告しました、あるF3コンストラクターの話ですが・・・現在資料整理中、次週順延となりました。ご了承下さい。


  1. 2014/08/03(日) 08:07:14|
  2. Jacket
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