Hillclimb special:その3


(長閑な、山岳列車で有名な?Dunieres。ここでも・・・!)

 ヒルクライムの話題、続けましょう。

 ヨーロッパのヒルクライムは各地でメジャーなものだけでも年間16戦以上が行われており、各戦100台近くがエントリー(!)と盛況です。
 その実態は・・・

 ヨーロッパ各地のスキーリゾートの夏場の呼び物

 としてその登坂路(もちろん公道)を閉鎖して行われているタイムアタック競技です。スキー場ゆえの峻険な、凍結時は登坂困難であろうその急勾配はスロットルを戻せば減速する(?)ので安全性にも若干寄与しているのでしょう(笑)
 競技形式自体はターマック・ラリーのSS区間とは極めて近いものですが、登りしかないこと(ラリーなら下りもある)と一人乗り(コドライバーなし)であることが決定的な違いなのは既にお話した通りです。
 DVDが手に入るイベントだけでも・・・
 Trento Bondone
 Saint Goueno
 Verzegnis
 Le Mon Dole
 等の有名なリゾートや自転車のツールドフランスで知られる
 Col St.Pierreなどで開催されています。

 各開催地では
「年一回の夏のお祭り」
として認知されているようで観客の老若男女、それぞれが思い思いに楽しんでいる様子・・・盛り上がっているのはもちろん、人によってはその走行など全く見ずに、音を聞きながら?テラスでお茶を、あるいはピクニック気分で・・・といった光景はツールドフランス等自転車ロードレースと同じ雰囲気です。
 その光景を敢えて我が国で例えるなら・・・
 マラソンの沿道応援風景、もっといえば
「これを見ないと年が明けた気がしない」
といった、熱心な大勢のファンが毎年詰めかける
「駅伝」
が一番近いかと。

 その長閑な雰囲気と素晴らしい景色・・・
ペーター 
(今にも「ペーター」が出てきそうでしょう?)
 お伽話の世界のようなヨーロッパの山村の公道・・・
 そこを直管(?)の爆音、スキール音とゴムの焼ける匂いと共に数々の純レーシングカーが駆け上がるのです(!)
regal.png190.png
nsu.pngbmwgp.png
imp.pngr2.png
osella.png
 そのミスマッチ感に魅力を感じるのは、実は我々アウトサイダーゆえの感覚かも・・・そう、地元では、日常ではないものの案外
「普通」
の事なのかもしれません。

 各地各戦を転戦しているプロフェッショナル(含セミプロ)はもちろんいますが地元の、年に一度の晴れ舞台として「型遅れ」の(?)コンペティションカーに相応の手間とコストをかけ完璧に準備し出陣する、そこそこ裕福であろう(もちろん年配が多い)ドライバーは、地元の名士であり
「おらが村の代表」
尊敬を集めるヒーローなのです。
 旧いレーシングカーなんぞ持っているだけで・・・
「遊びクルマを乗り回して(←差別的表現!)道楽か・・・」
ぐらい言われる、どこかの国とは大違いです。
 自動車だけでなく自転車、モーターサイクルも含めレースというものがスポーツ、イベントとして、もっといえば常に身近にある
「文化」
として認知されている彼の地ならでは、の雰囲気でしょう。
 なぜそういった、自動車ファン、レースファンにとっての理想郷的な雰囲気が生まれたのか?理由は実は単純、
「歴史」
です。
 ヨーロピアン・ヒルクライムを取り巻く人々・・・参加者、関係者、観客・・・彼等にとってその光景は「生まれた時から」のものなのですから。

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  1. 2015/01/15(木) 14:16:09|
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