My best favorite F1machine

  
(Fabulous!TAMIYA's kit)

 前稿Betaマーチに続いて・・・お気に入り(←PC表現w)のF1マシンについて。

 前稿冒頭で触れたブーム、そこでF1に目覚めた世代を称して
「’76年組」
というんだとか。完全に自分にも当てはまる、ちと恥かしい表現ではあります(苦笑)

 やはり前述imprinting効果もあって当時見たマシンたちは特別印象に残っています。中でもトップ画像
 ’75 Ferrari 312T
 はチャンピオン・カーたるその速さ、メカニカル・レイアウトの独自性、
何よりCarozzeria Pininfalinaが関与したであろう他車とは一線を画するそのスタイリングの美しさで、自分の中ではナンバーワンといえます。

 この車、美しさもさることながら空力を意識した
(=雑多なメカニズムが露出しない)Rタイア周りの
「フェアリング」
を含む、フルカバーデザインが最大の特徴です。当時の他車が・・・
761.png 
むき出しのヘッドカバーと屹立したラジエター
 に「甘んじて」いた頃です、革新的といってもいいでしょう。
 加えるなら冷却系2系統(水/オイル)を共にサイドポンツーンの前後に内蔵しつつエアフローを完全(上方/後方)に独立させた凝った造形にも見所があります。

 レース界で、急速に普及した空力的付加物の脱落等を筆頭に深刻なアクシデントが頻発していた'60年代末、ピニンファリーナが発表したフォーミュラカーへの
「空力と安全性の両立」のプロポーザル・・・
Σ
(ESV的「バンパー」でホイール同士の接触対策も・・・)
 との血縁も感じさせる312T、
「ショー・カー、ドリームカー・イメージすらある」
は言い過ぎでしょうか。

 この312T、
 水平対向12気筒エンジンの高出力と低重心
 を最大の武器としますがそれを端的に表す画像がこれです。
 312t5.png
(G・ヴィルヌーヴ駆る後期型のストリップ)
 これはウィングカー仕様なのでドライバー後方、フューエル・セルが肩の高さまでありますがオリジナル312Tはサイドタンク、ドライバーの腰より上にメカは何もない、ことがわかるでしょう。

 実際には諸般の事情でモノにならなかったようですが・・・(笑)キャンバー変化を嫌った斬新なRサス(=ド・ディオン)を備えた翌年型・・・
312T2
312t2.jpg 
(’76年全高規制対応のエアボックスなし仕様、発表時)
 はFタイアにも「フェアリング」を備えていたことが、ピニン/フェラーリの空力に対する姿勢を現わしています。

 この’76年型はスタイリング上、エアインテークが一対となりコクピット前部に移ったことがトピックでした。左右のインテークから
 フレッシュエアがエンジン吸気部までコクピットサイド内部を流れる
 というこれまた斬新な処理です。

 同じ水平対向でも、その背の低さを利して「従来通り」のエアボックスを2本(!)立てた・・・
Brabham BT45 Alfa Romeo
Alfa_Romeo-Brabham_1976_1024x768.jpg
(ただし、これもローンチ時のみ・・・)
 実質を求める(笑)アウトデルタ/アルファロメオとは対照的です。

 フェラーリによるボディ内部のエアフローの研究は続き、翌年型ではインテークは・・・
312t22.jpg
(いわゆるNACAダクトですね)
  ここまで小さくなりました。ちょっと格好悪くなってがっかりした覚えがあります(笑)
 その落胆の理由は・・・
 その年の開幕序盤戦、南半球ラウンドでは、その気候的な高温に備えてでしょう・・・
312T - コピー
(白い部分が減りボディーとの一体感が増えたことも・・・)
 エアインテークがより大きく、美しくなっていたからでした。
「うん、これは格好良い・・・!」
と。しかし残念ながらこのカウルはアウェイで使われただけでF1サーカスがヨーロッパに戻ってからはお蔵入り、二度と現れることはありませんでした。
 ところが十数年後の名古屋、世界的フェラーリ・コレクターH氏のコレクション・ルーム(ガレージではなく「蔵」)・・・
hiramatsu.jpg 
(ここには写ってませんが・・・)
 でなんと実物(!)にお目にかかることができました。
 お蔵入りのカウルが「お蔵入り」していたのです(^.^)
 思い続けていた「仕様」との突然の出会いです。感動のあまりその場でそのカウルの「出自」をまくしたて、同行の川口のS氏に呆れられました(苦笑)
312T - コピー
 この画像を良く見れば・・・
 ノーズ/Fタイア間から入ったオイルクーラーからの排熱はサイドポンツーン上方(側方)に逃がしRタイア直前のラジエターへ熱気が回らないように、そしてそのラジエターへのフレッシュエアはFタイア後方(下方)から後方へ導くようダクト状に
「段と角度」
が与えられ 結果的にサイドポンツーン部で、
 2つのマスが重なり合いながら交わる
 という、極めて芸術的かつ彫刻的な造形処理が行われているのがわかるでしょう。

 この「経験」が活かされているのかどうか定かではありませんが(笑)
ピニンファリーナはのちの(ストリートカー)プロポーザル、Ferrari Testarossaをベースとしたロードスター・・・
ミトス
mythos.jpg 
(カーナビのCMで使われていたのでご存じの方も・・・)
 において、ボディサイドでラジエターインテークを取り巻く・・・
 2つのマスが重なり合いながら融合する
 処理を試み、成功しています。フェラーリが市販車を売るために巧みに操るイメージ戦略
 F1イリュージョン(ⓒ沢村慎太朗)の極致
 と感じているのは自分だけでしょうか(笑)タミヤからこのキットが出た時
「これを組んで312Tカラーに塗ろう!」
と思ったくらいです。実際にはやりませんでしたが(笑)

 ショーカーゆえもちろんワンオフのこのミトスも日本に、アバルトコレクターK氏の元にあります。それゆえのCM出演であり、キット化だったのでしょう。
 その撮影時のエピソードとして・・・公道走行のためのナンバープレート、ボディーに加工するわけにもいかず・・・貼り付けた、のだそうです。

 同じ頃、大ヒットしたタミヤの電動ラジコン・キット・・・
934t.jpg
ポルシェ934
 ご存知でしょうか?
 自分は「改造魂」に衝き動かされ(笑)このキットのメカニズム/シャシーに本文トップ画像の312Tのボディーを載せたことがあります。Fウィングは「バンパー」としてモノサシ(竹製)を削って作ったりもしました。
「史上初の電動F1ラジコン・・・!」
と一人悦に入っていましたが・・・
 実際には少し嵩上げしないと全てのメカはボディに収まらず、312T本来の美しさを若干スポイルしていました(T_T)
 このボディ内部スペースの不足が、のちにタミヤからリリースされた・・・
6412.png
電動R/CフェラーリF1
 が1/10スケールになった理由として実感してます。
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  1. 2015/02/05(木) 21:06:38|
  2. Magnesium&Race
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