Time pedal `Century'


(カーボンボディの高級版、公称350g、実測片側200g・・・)

 
 先日 Rally Tokyo Yokohama2015 見学に
全景
Casati 号
 を引っ張り出して以来微妙に自転車熱が上がっている筆者、夜な夜なオークションサイトなんぞ眺めていると・・・
 大変珍しい Vintage Parts というべき('90年代初頭の)ペダルを発見!
 

 タイムの「センチュリー」です。

 それまでのタイムペダルとはクリート形状が全く違う、ツーリング向けなのでしょう、いわば(当時の)ニューライン・・・
かたろぐ
昔この本で見て以来・・・
ぺだる 
(翌年版には載っていませんでした → 型落ち?)
 実物は今回初めて見ました。
 そして気になったのはその2本のバーでした。現在「普段履き」に使っているMTB用のタイム・・・
タイム 
アタック・アリウム
 
 とよく似た構造に見えます。
「ひょっとして・・・アタックとセンチュリー、クリートに互換性があるかも・・・?」
10数年の時を隔て、全く異なる商品系列にもかかわらずそれが流用出来るなんて痛快(?)じゃありませんか。
 時代考証的にもこのフレームに遥かにマッチします。実際にはクリート形状は違ったのですが・・・それでも、とりあえず!出品者に実測寸法を問い合わせました。すると回答は・・・

 前後のバーの太さが違い(φ3.4と2.9、アリウムは両面使用のため同じでφ3.1)その間隔も0.5mm広い

 とのこと。非常に微妙ですが確かに差が・・・
「ええい、ままよ!」
ダメでも勉強代だ(!?)とばかりに入札しました。そして大変リーズナブルに落札でき、すぐに届いたのでした。

 
 さて早速取り付け、テストしてみると・・・なんと(やはり?)シューズははまりません!
 困った・・・(汗)落札は無駄か?

 気を取り直して・・・シューズとクリート、バーの関係を覗き込みながら真剣に(笑)調べると・・・前側が太い分、クリートとソールの間にバーがぴったり嵌り込んでいないことが判りました。
本来の・・・ 
(こうならなきゃいけない)
 思案しばし、試しにクリートとソールの間にシム(=厚紙)を挟んで、その太さを吸収できるようにすると・・・
 やった、はまりました!
 しかし物を挟むのはクリートの位置決め固定力、ソールへの「食い込み」が損なわれる可能性があります。
 そこで、太いバーに喰いつくためのクリアランスを得るべく、クリート前側中央の突起部分を薄く削ることにしました。若干の剛性低下が考えられますが真鍮製クリート、折れたりはしないでしょう(笑)
ここを削って・・・
加工部 
(4つの食い込み用突起、判りますか?)
先端
(微妙な差ですが、右の寸法に・・・)
さんでぃんぐ 
(ベルトンでウィ~ンと・・・) 
 加えてクリート後部もステップインし易いよう、若干アールを取り直し・・・
バチッ
(バチッ!と・・・)
 うまくいきました!
 睨んだ通り(笑)20年前の部品がちょっとした加工によって現代のシューズで普通に使えるようになったのです。

 ただし別の問題もありました。
 センチュリーの方が幅(=Qファクター)が狭いのです。それだけなら歓迎すべきことなのですが・・・
Qfactar.jpg  
 自車のクランクアームはペダル台座部分を機械加工でザグリ・・・
 ざぐり  ざぐり1
(Qファクターを狭めるべく・・・)
内側に追い込んであります。そいつが災いし・・・
擦り 
シューズが擦ってしまう・・・
 ことが判りました。
 ちょうどCampagnoloのマークに当たる部分です。大事なマークが擦り切れてしまいます(笑)
 仕方ありません、彫り込んだ部分にスペーサーを咬ませることにしました。
 スパークプラグのワッシャーがぴったりです(若干の加工が必要ですが)。

 以上でバッチリ。
 40gほどの軽量化(笑)と時代考証的に雰囲気な外観、普通に歩けるMTBシューズによる使い勝手、ずっと不満だった(アリウムの)ベアリングの回転の悪さの解消等のメリットがなんら犠牲なしに得られ、そしてなにより・・・
 忘れ去られていたヴィンティッジ・パーツをちょっとした機転で現代に甦らせた喜び(!?)
 これだから自転車いじりはやめられない・・・といったところでしょうか(笑)
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  1. 2015/07/04(土) 19:49:04|
  2. Bicicletta
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