4-4)La giacca su una giacca

abbey R  
(sold!)
 
 今稿表題The jacket on a jacket の意(伊)です。
 
 前回お話ししたように

 「ひょっとしたら本になるかも…」

 などという淡い期待に強く後押しされ、矢継ぎ早に革ジャンアート4着を仕上げた自分でしたが、書籍化企画がポシャった時点で次の手は考えてありました。  
 
 雑誌に広告を打とう! 

 というものです。当てはありました。
 二輪誌RIDEです。二輪漫画家(と言ってしまいます)東本昌平氏を実際にも精神的にも柱とし、ある年代以上を対象としたマニアックなオートバイ雑誌です。
 統括のS編集長自ら「家内性手工業的」と謙遜する()なるほどどこか手造り感のある(誉めてます)ユニークな雑誌で、読者参加型ともいうべき60mm×60mmと小さくも格安な広告スペースもそこにはあったのでした。 
 
 大型バイクと古いロックと革ジャン!

 読者層もばっちりマッチ、問題の広告料も1件成約でペイします…行くしかない!

 期待にうち振るえながら()準備を進めます。

 スペースは決まっているので、問題はデザイン。出来あがってきたものにあれこれ注文を付けるより自分の思うものを!と考え
 そして別途かもしれない「版下制作料」の節約も兼ね、自前画像とExcelで原稿を作りました。

 その努力は報われ、自分のアイデア通りに、しかもフォントはより完成度の高いプロの技を盛り込んでいただき出来上がったのが・・・コレ。

kimura-genko.jpg  

 今回の初広告、アルバムジャケットを描き込んだレザージャケットを売るのではなく

 レコードに限らず例えば愛車(2輪、4輪)、ペット、映画のポスターもよいでしょう、そういったあらゆるものの描き込みの依頼を受ける

 というビジネススタイルを想定しています。

 しかし同誌読者が選ぶような革ジャンは高級品、何十万もするヤツに直接書き込む!というのは、のはオーナーならずともも少々気が引けます。
 そういった方のためにそこそこ目利きである自分が(笑)適した革ジャンをお探しする・・・ことも可能です。

 それではその、背面にイラストを描き込むのに好ましい革ジャンとは・・・? 

 まず第一に、イラストの描き込み易さと出来栄えのため
 背中が一枚革である(=縫い目が無い)こと。
アクションプリーツ  009.jpg
     (こうでないと・・・)        (この縫い目は厳密にはNG・・・) 

 これは実はライダースジャケットの基本的ディテールのひとつなのです。
 なぜかというと・・・
 背中にゼッケンを貼り(書き?)やすくするため、という意味もあるのかもしれませんが・・・
 より強固な理由として前回話題にした「長い袖」同様、背面両肩に

 深い前傾姿勢に対応するためのアクションプリーツ

 を設けるのがライダースの定石。すると背面両側にパネル接合部ができるので、転倒時の引っ張り強度のため中心部は縫い目をなくした・・・ものと思われます。
 
 以上を踏まえると、背面一枚モノのスタジャン風ジャケット(=クリムゾン)というのは非常に珍しい、ということがおわかり頂けるかと思います。

 そしてもうひとつは、前から見てシンプルなこと。

 一般的ライダースジャケットの典型としてある、ダブルブレスト型
グレイ全景
は向かないように思います。
 というのも、それ自体かなり装飾的でなおかつデザイン的に完成されているため他の装飾的要素(=イラスト)を受け入れる余地がないように自分は感じます。

 
 ということで・・・前合わせはシングルで装飾や縫い目、切り返し等のない「ツルっとした」・・・

 シンプル過ぎて物足りないレベル、「どうしてこれを選んだの?」と思われるくらい、足りない感じ・・・

 もっと言えば(笑)

 格好悪い、あるいはダサいの「寸前」くらいのヤツがいい、と思ってます。
DSCF3702.jpg  かお
(そう見えませんか?)
そしてその背面に廻ると・・・
002 (3)  宮殿

「・・・ああね・・・!そういうことねえ・・・!!」
と納得してもらえるような感じがよいのではないか!と自分は考えます。

 Rising稿で述べた様に、描くきっかけは雑談からでしたが、もうひとつ重要なきっかけ

 アルバムジャケットへの思いは世の中一般に広く共有されている

 ということを自分に知らしめてくれたのが以前某深夜TVで見た
 
 お弁当箱をアルバムジャケットに見立て、食材でそれを再現する、という

 「ジャケ弁

 でした。どれくらい影響を受けたか・・・というと、今回の広告企画を出版社に持ち込む際の呼称を「ジャケ弁」は既に認知されている、という前提でそのネーミングに肖り

「ジャケ・ジャケ」と称していたくらいです(笑)

そして今稿入力に際し「ジャケ弁」を検索したところその方、オバッチ様のブログが、なんと同じFC2内にあったではありませんか!

ということでオバッチ師匠、今後ともよろしくお願い致しますm(__)m

 さてトップ画像のAbbey Road

 これこそマニアだけではなく広く、誰もが知っているジャケットの筆頭でしょう。
 流石に人気も高く、制作中にオファーがありました。また改めて描くことはもちろん可能です。


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  1. 2013/03/29(金) 23:00:00|
  2. Jacket
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
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コメント

凄く勉強になります。

自転車もバイクも車も好きな僕ですが、自分とは比にならない位の知識をもたれてるんですね。

イラストも凄く素敵です。

初めから図々しいとは思いますが相互リンクさせて頂けないでしょうか?
  1. 2013/04/28(日) 09:59:28 |
  2. URL |
  3. オッサンA #-
  4. [ 編集 ]

Re: 凄く勉強になります。

オッサンA さま

コメントありがとうございます!

読者はいらっしゃるようですが皆さんシャイなようで・・・
感想は何よりうれしいです。

> 自転車もバイクも車も好きな僕ですが、自分とは比にならない位の知識を・・・

MTBはともかくロードは7速ダブルレバー(!)で停まってますから・・・
STIもエルゴレバーも弄ったことはありません(^^ゞ

> イラストも凄く素敵です。

ありがとうございます!

> 初めから図々しいとは思いますが相互リンクさせて頂けないでしょうか?

ぜひ!
今後ともよろしくお願い致します。
  1. 2013/04/28(日) 22:45:54 |
  2. URL |
  3. 十字野郎 #-
  4. [ 編集 ]

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