Movie RUSH

ベストショット
(かつてない・・・ドライバーの目のアップ。その動き、眼光!)

 引き続き、映画RUSHについて・・・

 まずトップ画像、この映画のベストシーンというかショットというか(笑)
ヘルメット内カメラによるドライバーズ・アイ!
 この手の映画の元祖・・・
グラン・プリ

(この映画なくして、ルパン3世もなかった・・・)
 でフランケンハイマー監督が「設定」した、といえる数々のレース映画における定番表現。その中にもなかった斬新な、息詰まる緊張感を伝える素晴らしいシーンと。

 その他よくできた表現としては劇中、ヒッチハイクのエピソードがあります。
 高慢な新人ドライバー、ラウダが僚友レガッツォーニに誘われて訪れたパーティー。その主催者はなんと、007ユア・アイズ・オンリー(←ロータス・エスプリ・サブマリン登場)の悪役・・・
ユルゲンス
や、名画・・・
  
(独Uボート艦長役)
 で知られる名優K・ユルゲンスでした。
 折角誘ってくれたレガッツォーニと喧嘩別れしたラウダ、その「館」からユルゲンスの元カノ(後のラウダ夫人)との帰路、彼女のプジョーのトラブルのせいでヒッチハイクする羽目となります。
ヒッチハイク
 美女の力で停まったかに見えたイタリアの青年二人は彼女には目もくれず
「ラウダだ!」
「フェラーリと契約したばっかりのラウダだ!!」
「F1ドライバーのラウダだ!」
「そのラウダが俺の車を運転してる!!」
その喜びっ振りが実にイタリア的というかカーマニア的で
(同じシチュエーションなら自分もきっと同様でしょうw)大変微笑ましく、ファン気質が解ってるなあ、と感心しました。
 また映画序盤で電撃結婚、後に離婚することになるハント夫人は当時のパトロン、ヘスケス卿(=貴族)の友人だったということだけでなく、離婚の原因がこれまた映画エクソシスト2や・・・
 で知られる俳優・・・
バートン
 R・バートン
 だったとは、当時の日本の狭~いカーマニアの世界には届いていない情報でした。
 以上は当時のヨーロッパ社交界というか、モーターレーシングの世界と映画界の密接な関係を物語るエピソードですね。
 そして社交界といえば、件のヘスケス卿です。
 貴族のポケットマネーのみ、ノースポンサーでF1を走らせる「潔さ」・・・
 聞いてはいましたがそこには確固たる、正に貴族的な矜持があったことが理解できました。
 また、現在ではパドックでの高級ケータリングはあたりまえですが・・・
キャビア
 その先鞭をつけたのが、はからずもヘスケス卿だったことも判りました。

 また、ラウダが事故後に目覚めた際にベッドサイドにいた・・・
神父
神父
 を見て
「自分はまだ生きている!神父を追い返せ!」
と言った(!)というエピソードもしっかり挿入されていました。

 その他実在の登場人物としては、
コメンダトーレ・・・
コメンダトレ
E・フェラーリ。
とか、伝説の名メカニック・・・
1997JP.jpg  クォーギ
E・クォーギらしき人。
当時のフェラーリF1ティーム・マネジャー・・・
ルカ 
(後のフェラーリ社長・・・)
luca.png
ルカ・ディー・モンテツェーモロ。
はたまたF1の生き字引にして・・・
ウォーカー
「名調子」
M・ウォーカー・・・
Mウォーカー
(引退後の解説者ハントと)
 等々、イイ雰囲気で再現されていたと思います。

 その他の人物、例えばC・レガッツォーニは髭だけ、J・マスなんかはあまり似てない、と感じました。

 また劇中、ハントと半裸の女性のグラビア撮影シーンがありますが・・・
real.jpg
これがそのエピソードに纏わる、本物。
他にもこんな危ないショット・・・
shoot.jpg
(当時の日本なら墨塗り・・・w)
 が残されています。ハントの破天荒なプレイボーイ・イメージは当時既に確立していたことを物語ります。

 また、彼等のツーショット・・・
   ’76
(事故前・・・)
   はんとらうだ
(事故後。ハントの爪先の改造に注目・・・)
 見る限り、確かに邦題にある通り「友情」を感じます。
 

 でもこの身長差、ラウダでも自分よりかなり大きい人でした。するとハントはどんだけ大男だったのでしょうか。





agv.jpg
 ひとつ、残念ながら再現できていないディテールがありました。
 ラウダのヘルメットです。
 当時彼が着けていたのは、頭頂部のエアインテークからドライバーの鼻口に向かってフレッシュエアを導入するのが売りの最新型、agv X-1   エアシステムでした。
 しかしこのヘルメットは例の事故で頭部を守り切れず割れ、しかも彼は(そのエアシステムが原因で?)肺に火傷を負った・・・と当時まことしやかに囁かれたものです。
 実際彼は事故以降BELLを選び二度とagvを被ることはなく、事実は闇の中ですが・・・agvは現在も存続していますし、本作の主題にも影響がないこのエピソード、描くのは流石に問題がある、という判断だったのでしょう。
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  1. 2015/09/13(日) 08:38:01|
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