Restoration for restaurant sign :メニュー台レストア

中古 
(これが届いた状態・・・)

 自分の住む逗子の隣町である・・・鎌倉。
 その知名度は全国区ゆえこっちが隣町かもしれませんが(笑)

 その古都鎌倉を代表する飲食店といえば・・・
御代川
 諸説あろうとは思いますが(笑)異論は少ないのではないでしょうか。そして鎌倉駅前ロータリーの真っ正面という一等地にある、その駅前店・・・
日本料理 鯉之助
 縁あってそちらの店長ならびに総支配人・・・
イニディ
(なんと元ドリフト野郎・・・w)
 の知己を得ている関係で先日、店頭用メニュー展示台の手配を任されました。
「とりあえずのテスト運用。なるべく安く・・・」
とのことで当初 ノックダウン・ファニチャー (DIY組み立てパイプ)での制作を考えていましたがある日、ネットオークションを検索してみると・・・
 実にちょうど良い(=店内イメージに合う)中古物件が見つかりました。既製品ゆえ保証された、少々の雨や荒い扱いを等をものともしない耐久性、丈夫さが魅力です。
「こっちの方がずっと丈夫だしイメージも合うし、なにより安い・・・」
と、こちらから提案、説得。
 そいつを入手(落札)し、状態は悪くなさそうなものの画像からも伝わる若干の中古感を払拭(=新品同様に再生)し、ついでにメニュー掲示し易くする等の改造を施す、こととなりました。
 しかも(多分にこちらの都合ですが・・・w)この連休を逃すと納期がいつになるかわからん、ということで
「この連休中に片を付ける!」
ことになりました。


 とりあえず超安価、もちろん無競争にて落札。大物、重量物ゆえ送料は結構かかりましたがそれでも総額一万円以下で入手できました。そして届いたブツがトップ画像。そこはかとなく漂う「掃除が行き届いていない」感、お判りになりますか?
中古
 これは白木部分が地肌ゆえの、汚れの浸み付きが原因。ニス仕上げ等表面コーティングすれば防げる。一方の金属部分、板を張り付けてているベース部分(裏側)は鉄で若干の錆。でもそれは隠れる部分、見えるところはステンレス、こっちに錆の心配はなし・・・
 と、現物を眺めながら構想を練ります。
 そうこうして、作業はおおまかに・・・
・木部をひと皮サンディング、綺麗に
・表面をニス(=刷毛塗り)かクリアラッカー(=スプレー)でコーティング
・上部(斜め部分)に工具不要で脱着可能な透明アクリル板を被せる
・正面(垂直部分)にメニューなり小冊子を固定、収容できるように
・上部、正面共に掲示物の防水(雨対策)
・鉄部錆対策
・キャスターのベアリングの潤滑(グリスアップ)
となりました。さて、この構想に見合う材料、道具を求めホームセンターへ。

 まず、ニスかクリアラッカーか・・・
 塗り上がり後、刷毛目が気になった場合乾いてからの作業となり日数がかかるので「吹きっ放しで済む」クリアラッカーに。もちろん今まで培った(笑)スプレーテクニックがあるから、です。
 サンディングはディスクサンダーかサンドペーパー(=手研ぎ)か・・・
 どちらも手持ちあり、実作業時に決定。
 アクリル板は3mm厚か5mmか・・・
 値段と加工し易さで薄い方に。上部にあるφ9mmの突起を貫通させるためのアクリル用ドリル(ビット)も購入。9mmの穴に9mmの棒は入らないが(笑)そのクリアランス加工は手持ちのテーパーリーマーを使う予定。その際薄い方が加工が楽。
 そのアクリル板、最上部ステンレスループを潜らせるため逆T字型に切り出す必要もあるがその際も薄板が有利。手持ちのアクリルカッターにて。
 正面には・・・
 ちょうど良いステンレスL字フックを発見。両サイドから一本づつ出し、スライド可能な状態に固定することに。
 防水は・・・
 まずアクリル板をひさし状に上部からはみ出させる。それができない(切り出した逆T字形状)部分は木部上面エッジ部にL字クッションゴムを上、横3辺に貼り付けようと。ちょうど良いしなやかなクリア製品があった。
 錆は軽微なので手持ちのサビチェンジャーを塗布。
 グリスも手持ち。
 と、書き出しても結構複雑な条件の羅列(!)実際のところホームセンター店頭をウロウロしながら、考え考えのお買い物。実に3時間そこに居ました(笑)


 さて翌日作業開始。
 構想は十分練り尽くされていたので迷いはなく、てきぱき進みます。職人の仕事をよく「段取り八分」なんて言いますが、痛感します!

 ステン部分に傷がつかないようマスキングし、まずサンダーを試すと・・・
 フラットには削れるものの同心円状の研磨痕が気になり、手研ぎすることに。
3M 
(3Mのサンディング・ブロック)
 さすがトップメーカーの製品!
 購入後10年以上経過しているにもかかわらずロールペーパー裏面の接着力は健在(!)で問題なく快適に作業できました。ダメだったら「まじ手研ぎ」を覚悟していましたが杞憂に(笑)
けんま
(さっぱり!した感じ。綺麗になりました)
 さて、塗装です。
 ステン部分を完全にマスキングし、スプレーを吹きます。簡単です。
 その際良い仕上がりのために缶を温めましょう!
保温 
(必ずお湯で!実は昔ストーブを使って顔面大火傷したことが)
 ガス圧が上がって霧が細かくなり、より滑らかに仕上がるのです。
 これも問題なく大型缶一本吹き切って、終了。塗料垂れももちろんありません。

 しかし全て順調ではなく・・・手持ちのマスキングテープが少なかったので、大まかな部分のマスキングにクリアテープを使ったところそれを剥がす際、結構な「糊残り」が発生(!)その拭き取りに相当な時間とパーツクリーナーを浪費しました(泣)ちょっと読みが甘かった・・・。

 そして上部3辺にクリア・クッションL字ゴムを。
しーる 
(下辺は水はけのため開放)
 ややオーバーサイズのアクリル板をループに合うよう切り出し、穴あけ。
アクリル 
(正面にはL字フックを・・・)
 さて、どうやってアクリル板を固定するか?

 置いただけでは雨水の侵入は防げません。それにはサイド(エッジ)のゴムクッションにプリロード(与圧=押しつけ力)を掛けねば。
 二つの9mmの突起がネジだったら楽なのですが(笑)・・・ダイスでネジを切る(!?)ことも考えましたが、ステンレスは堅く、作業の難航が予想されるだけでなく工具の新規購入が必要なため断念・・・
「金がないなら頭を使え・・・」
と知恵を振り絞った結果・・・
 内径9mmの透明(燃料)ゴムホースを使う、ことにしました。
ほーす 
(ぎゅっと差し込むだけです!)
 かなりタイトなので、十分固定力が発生します!
 ホームセンターのホース売り場にφ9mmの丸棒(=売物w)を持って移動して、のテスト済み!です。もちろんノギスも持参でした(笑)
 アクリル板が撓まないよう、突起基部にはエッジのゴムと同じ厚みに切ったホースを。

 そして今回のアイデア賞(!?)アクリル上部の固定法です。

 最上部のアーチは下辺開口しています。角パイプではなくコの字断面なのでした。
 そこにぴったり嵌るラワン材丸棒(これも手持ち)を上面の傾斜角度でカット、アクリルに接する斜めの面には傷防止のフェルト・クッション材(=イスの足用)を。ステン部分に嵌る部分(こちらは直角の輪切り)にもクッション材、これはスポンジラバー製の薄物を、それも積層にしました。
 上下のクッション材の圧縮によってプリロードを得るのです。
 しかも本体は丸棒なので、捻りながら押し込むことができます。
押さえ 
(後方が装着状態・・・)
 上端を積層としたのは・・・
 冊子状の(=厚みのある)メニュー等をアクリル下に入れる場合の厚み調整代(=剥がして使う!)とする、今回無理矢理捻り出したアイデア、なのでした。

 そして・・・作業完了!
かんせい
(まだアクリル保護フィルムが残ってます)
 画像、全体が見えないって?

 完成品の仕上がり具合は・・・

 ぜひ鎌倉駅前「日本料理 鯉之助」へお出かけになり、ご自分の目でお確かめ下さい。

 もちろん、素晴らしいお料理の数々もご自分の舌で!

 
スポンサーサイト
  1. 2015/10/18(日) 15:51:05|
  2. Tool
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
<<Passing maneuver:接戦のかたち | ホーム | Skagen watches>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://italiancarlover.blog.fc2.com/tb.php/152-ceb4d0a0
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)