Passing maneuver:接戦のかたち


(平均スタート・ポジションと平均獲得順位?が興味深く・・・)

 退屈な今シーズン(笑)の・・・

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F1。

 チャンピオンを決めそうなルイス・ハミルトンが、あのセナの記録を塗り替えたんだそうな・・・

 アイルトン・セナ・ダ・シルヴァ。かつてその・・・

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担当エンジニア

 をして

「彼のポケットの中には1秒があり、いつでも好きな時取り出せるのさ」

と言わしめた(!)その有り余る輝くような才能、驚くべき速さと貪欲なまでに勝利を渇望する強い意志。そして時としてその精神力に身体が追いつかないといった・・・

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脆さ。

 

 こう書き出しただけでも魅力たっぷりなセナのキャラクターですが、自分は彼を偉大なドライバーとは認めるもののあまり好きではありませんでした。

 彼はかつてそのmaneuver(追い抜き方)の姿勢について当時のF1ご意見番、往年の偉大なチャンピオンにして特に安全面に関しては熱心だった良識派・・・

サー・ジャッキー・スチュワート

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(タータンチェックがトレードマーク・・・)

 と議論、激しくやりあったことがあり、自分はスチュワート支持(!)だからです。曰わく

「昔のドライバーは皆紳士だった。どけ!さもないと当てるぞ、なんて輩は・・・」

「僕はただ誰よりも速く走り、そして勝ちたいだけなんだ」
と、全くかみ合わない討論ではありましたが・・・(笑)

 実際セナの

「サーキットでは速さこそが正義。だから速ければ何でも許されるのだ・・・」
と言わんばかりのアグレッシヴな姿勢は、F1を変えてしまったように感じます。

 それまでのレースで、前車が後車を遮るドア(←セナが広めた表現)は
「開ける」
あるいは
「開くのを待つ」
ものだった、と言えそうですがセナ以降それは無理矢理にでも
「こじ開ける」
ものになった、と感じます。

 セナ以前と以降その過渡期に現れた、やはり同様に革命的に見えたであろう「新人類」がアラン・プロストでしょう。彼は
「一筆書き」
と呼ばれた(笑)美しいライン取りによる荒々しさのないスムーズな速さはもちろん、N・ラウダ譲りの着実さをも兼ね備えた優れたドライバーでしたが、攻撃(=追い越し)ではなく防御において新しいテクニック、
「ドアを開けるのを躊躇させる」
ための際どい技を繰り出しました。

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 レギュレーションはもちろんスポーツマンシップからも問題があるとされる、あからさまなブロック(=進路変更)には当たらないものの、抜き手の防衛本能(すなわち不随意)に訴える瞬間的な車線変更!です。
 自分はそれを「プロスト幅寄せ」と呼んでます。

「うっ!何するんだコイツ!?」
レースを闘う意志とは別の、理性ではコントロールできない防衛本能、生存本能に直接訴え、反射運動を起こさせる・・・
 ピクッ!という表現が相応しいタイヤ幅半分ほどと僅かな、しかも一瞬の車線変更。
 ストレートで追い越しにかかった時、目前でこれをやられたドライバーは正に本能的にスロットルを緩めてしまうのです。ほとんど話題にはなっていませんでしたが、
革命的な「技」だったと思います。

 ただし、3度の日本GPの結果(リザルトではないw)が証明するように・・・

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  セナには通用しませんでしたが。


 ジャッキーが非難したセナの、どけどけっていう「恫喝運転」(笑)は
「あそこまでは許されるんだ・・・」
という感じに静かに広く浸透。例えば、やはりセナ同様にアグレッシヴ、よりワイルド(笑)な・・・

N・マンセル

マンセル

(テストに疲れ故意にオーバーレブさせたこともあったとか・・・)

 などはあからさまに「当てる」ところまでエスカレートしてました。


 当てるようになった、という点では当時日本国内も同様でした。

 隆盛を誇ったグループA選手権・・・

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「何でもありの、肉弾戦だった・・・」
とは某ドリフトキングの言葉です。
 そのドリキンと全日本F3でやりあって(!)結果的に日本に居られなくなったのが中野・・・
 そしてGr.Aの後継レースJTCCで、悔し紛れに一周待ってホントに当てた(!!)のが、一流になる前の本山・・・

 と「黒歴史」は続きました。
 ラフ・プレイはプロレスだけにして欲しいものです。


 そしてそのヘルメットの塗色からも察せられるように(笑)セナを崇拝するルイスは、速いには速いが荒く・・・

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(例えば、ライコネンには迷惑をかけ・・・)

 その悪い所ばっか真似してると思っていたら、マシンにも恵まれ年間開催数の増加もあって順調にキャリアを重ね・・・

 遂に抜いてしまった(!)ということでした。

 さてUSGP、どうなるでしょうか?


 たった今終わったMotoGP、大変残念なことに今稿に関わるような事件が・・・
「黒ロッシ」降臨、です。

 裁定を待つしかありませんが、思うに・・・

 リザルトはこのまま、次戦(最終戦!)ロッシのスターティング・グリッドをペナルティ降格(10グリッドか?)

 くらいが適当ではないでしょうか?
 さもないと、今シーズンのチャンピオンシップはペナルティで決まる(歴史に残る!)という後味の悪いことになってしまいます。それにしても・・・。
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  1. 2015/10/25(日) 12:00:00|
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