Japanese vintage leather jacket 2:お洗濯

サッパリ
(さっぱり!した感じ、伝わりますか?)


 前々稿のヴィンティッジ革ジャン、結構強烈なタバコ臭払拭のため
「丸洗い」しました。

 革製品を洗濯?普通はドライクリーニングじゃ?

 リフレッシュとしてはある意味「荒技」ではありますが(笑)元々皮革は、原皮から鞣しの段階で大量の水で洗われるもので「水に弱い」わけではありません。ただし乾燥に時間がかかること、その間に縮みや型崩れが発生し易いこと、はあります。デリケートな革だと風合いが損なわれてしまうこともあり注意は必要です。
 しかし今回は、色、形状、素材(牛)厚みも充分と、結構ラフに扱っても問題ないってことでDIYします。もちろん価格的にも気楽で(笑)

 さて、作業開始。
 まずこの革ジャンがどう使われてきたか、虫眼鏡的視点でチェックします。
 これまでの年月、メインテナンスと称して(カビの原因にしかならない!)保革油クリームの類を塗り込まれているかは「縫い目」部分を見れば判ります。そしてその「垢」が見られれば(縫い目だけではなく)全体にブラシをかけ、掻き出すところなのですが・・・全くその痕跡はなく、ブラッシングは省略。
 洗いに入ります。
 昔は各家庭にあったであろう盥。我家にもありません。そこで「浴槽」を使います。ひたひたになるまで水を張ります。ポケット内張りを引き出し、浸します。
真水
 洗剤はまだ、です。洗剤を染み込ませると濯ぎが大変なので、まずは真水なのです。

 そこから洗剤を投入・・・
わいん
 伝統的なワインの仕込みよろしく(笑)じゃぶじゃぶと踏み付けます。
洗剤 
 適当なところで引き揚げて・・・
ブラシ
 隅々までブラッシングします。水を吸って重くなっていて自由も効かず、結構骨です。
 ちなみに、洗濯槽はこんな感じ。
オリ
(茶系の黒だということが判ります)
 ほとんどは革の「色落ち」ですが、画像中央に「滓」が見えます。これが落ちただけでも作業の甲斐があった、というものです。
真水
 よーく濯いで、終了。
さっぱり 
(びっしょり、ずっしり・・・)
 型崩れや縮みを防ぐべく形を整えつつ干します。襟の折り目等には気をつけましょう。そのためには(水が滴らなくなったら)ネット上に平置きした方が良いかもしれません。


 乾燥には1週間以上かかりました。
 問題のタバコ臭はほとんど気にならないくらいに落ち、気持ち縮んでなおかつゴワッゴワ!になりました。
 SL  サッパリ
(作業前 ⇔ 作業後)
 表面が若干マットになったのが判りますか?

 このごわごわ対策(=しなやかにする)は、オーナーU氏と後日相談です。というもの・・・
 ヴィンティッジ革ジャンってのは、ぶっちゃけ「古く見せたい」わけで(笑)ボロく見せたいならこのまま我慢して着るって選択肢もあるのです。着てりゃ馴染んで柔らかくはなります。
slh (2)  SLH
(軽いダメージ=ほつれが少々・・・)
 今回判明した驚きのディテールをひとつ。
 コレが作られた’70年代当時、襟を立てて着る、ということは全く想定されていなかったのでしょう。襟の裏側は・・・
SL襟
 「端切れ」感ありありの偏り3分割(!)しかも大きい方のパネルには目立つ傷(牛、生前の)がありました。
 ちなみに自分の「ロビー」にも同様の・・・
ジャケットセンター 
(画像クリックで拡大)
 襟裏の合わせに偏り、がありました。似たような時代の似たようなデザインで・・・こんな事もあるんですねえ。

 今回の黒にしろ自分の緑にしろ背中は合わせのない一枚もの。原皮が多く(大きく)要る、いわば高級品です。にもかかわらず見えない所にはこんな「節約」が・・・。当時の革ジャンの位置付けというか、皮革製品の価値観を無言のうちに語っているように思います。
 こんな発見も古着趣味の醍醐味(?)でしょうか(笑)

 さてところで本体が乾かないうちに、U氏より背中に入れるイラスト用の画像が届きました。
 レコードジャケットです。何だったかは・・・
 細工は流流仕上げを御覧じろってこって(笑)

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  1. 2015/11/22(日) 14:18:06|
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