Topic about Book:本の話題


(ノスタルジー、共有できる方はいますか?)

 ブラックフライデー、買い物シーズンってことで最近買った本について。

 今を去ること40年程前スーパーカー・ブームなんてものがありまして・・・多感な時期にその洗礼を受けたがため未だ、依然としてその影響下にある自分ではあります(笑)

 その手の車の情報を得んがため当時の少年十字野郎が向かったのはなんと公共の図書館(!)そこに揃っていたのがこの

 世界の自動車(朝日新聞社刊)

 シリーズでした。いわゆる自動車年鑑ですが、読みふけったものです・・・なんてことをふと思い出し
「もしや・・・?」
とネットオークションを検索してみると、ありました!世界の自動車。
 堪らずとりあえず(笑)ブーム真っ芯の頃(の車両掲載)の2冊を落札。人気ないのでしょう、リーズナブルでした。

 まず、オリジナルのビニールカバーが残る’72年版。
 記憶に残っていたのがこのページ・・・
72_20151206100315aa0.jpg 
(この頁が欲しくて入手したようなもので・・・)
 当時のこの手の「グラビア」は画像左上のデイトナのような、前3/4アングルと相場は決まっていてディーノの場合もそうでした。しかしこの本のこの頁、右上のディーノの写真は違いました。
 ミドシップなる語は知っていてもその意味なんぞ理解できていなかった当時、デイトナやフェアレディZ、トヨタ2000GT等いわゆるロングノーズ・ショートデッキが高性能車の基本形と思っていた自分にとってこのディーノの・・・

 キャビン部分の、前輪の間への前進(食い込み)っぷり

 は衝撃、でした。車の真ん中に(視覚的な)重心がある、そのオブジェとしての安定性というか、車というより

 太った胴体とその四隅に踏ん張った四肢

 といった動物的イメージすら感じたのです。
 この動物的な、視覚的重量配分(?)を良しとする感覚は以来自分の中に刻まれ、今に至る「リアエンジン車好き」の源となっているのでした。

 続いて裸の’73年版。
 この年はその後歴史的名車となるカレラRSのデビューした年。この本でも同車はトピックとして扱われていました。
rs.jpg 
(これがグラフィック面・・・)
crs.jpg 
(そして巻末記事。読めますか?)
 発売前に完売してしまったこと等が「ニュース」として書かれています。
 この記事を読んだためか、他のスーパーカーと違いことカレラRSに関して自分は「当事者」の感覚を持ち続けています(!)読んだのは多分’76年のことと思いますが、勝手なものです(笑)

 こんなページもありました。
fet.jpg 
(FET極東の広告とストラトス・プロトと)
 このウェバー・キャブレターの広告、車検がどうのとか合法とか排ガス云々のうるさくなかった良い時代を現わしていますね。

 さて話は変わって今度は新刊の話題・・・

 当ブログでも何度も取り上げている愛読書「スーパーカー誕生」。非常にぶ厚く、高価でもあった同書の・・・
文庫版
 が出た、というニュースが。これはマニアならずとも朗報でしょう。文章量はともかくあの価格は問題でしたから。あんなには出せない、のが普通でしょう。辞書の如き重量もまた問題でした。これで
「持ち歩ける。電車の中で読める」
と思ったのは自分だけでしょうか(笑)

 そしてやはり新刊情報。
 全く別ジャンルですが等しく自分の趣味(毎週投稿継続中!)である毎日新聞「万能川柳」。その総集編たる・・・

最新刊
 も出た、ということで揃って2冊AMAZONに注文しました。
 届くのが楽しみです。


 本の話題ということで、書店時代に書いた自転車洋書のキャプションなんぞを2点ほど。
 まず、競走用自転車の歴史・・・

歴代ロードレーサー写真集
 あらゆる種類のレース用自転車を集めた写真集です。最古のものはなんと19世紀、最新のものでも'94年製、ゴムは剥がれ、錆の浮いた実車の迫力は正にヴィンティッジ。最初のレースバイクはオーディナリー型(=いわゆる「ダルマ自転車」)しかもドロップハンドル(!)が泣かせます。20世紀には自転車は現在の形態に完成され、あらゆる競技を闘うこととなります。耐久レース、ドミフォン、ツール・ド・フランス、新聞配達人レース、パリ‐ブレスト‐パリ、ジロ・デ・イタリア、世界選手権そしてアワーレコード…。それらを闘ったレーサーやタンデムたち。興味深いことに1世紀以上の歴史の中には現在の最新モデルと同様のコンセプトや形態が散見されこれぞ正に温故知新、本書の魅力です。名レーサーに纏わるストーリーも散りばめ、レース用自転車の1世紀をその書庫に。
目次
1880/85 最初のレーシングマシン:Cycle Barret
1894/95 最初の長距離レース:Humber
1903   快適性とスピードの両立:Dursley Pedersen
1910 最も堅い自転車?:Labor
1926/28 ロードの巨人たち:Automoto/Alcyon
1920’s モーター・ペーサー:Bastide Stayer
1935 モーター・ペーサー世界記録:Willy Appelhans 6Day
1937   女性チャンピオン:Joe Kopsky
1939 変速機:Oscar Egg
1939 航空機技術:Caminargent
1936/39 タンデム・アワーレコード:Delangle
1948 クライマーのための超軽量車:Barralumin
1949 ツールのイタリア人:マーニ/Wilier、バルタリ/Bartali、コッピ/Bianchi
1950’s 新聞配達人レース:Rene Herse
1950’s G・ボーディンのための3台のカスタムバイク:Bianco Road/‐Track/Bastide
1950’s アマチュア・レーサーのための量産車:Rochet Super Spescial
1956 パリ‐ブレスト‐パリ:Rene Herse Tandem
1965 アメリカのためのチネッリ:Cinelli Supercorsa
1972 女性世界チャンピオン:Rene Herse Course
1974 「人喰い」3冠バイク:Merckx/De Rosa
1975 タイムトライアル・スタイル:J.P.Weigle
1981 ヨーロッパのアメリカ人:レモン/Gitane
1982 アメリカ横断レース:Mike Melton/Huffy
1983 MTBの先駆者:Cunninngham
1984 科学をアワーレコードへ:モゼール/Moser
1988 アメリカンが来た:ハンプステン/Landshark/Huffy
1991 落ち葉の季節:ケリー/Concorde
1994 アワーレコードのためのクラシックバイク:ロミンゲル/Colnago

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 この本の解説は、参考書も何もない状態で書いたものとしてはよくできたと思ってます。
 そしてこの本の後に出たのが、フランス風ツーリング車の系譜・・・
 発表と同時に、欧米の各自転車誌から絶賛されたヴィンティッジ・バイシクル写真集。掲載された自転車たちの素晴らしさもさることながら写真そのものの美しさには目を奪われます。「コーヒーテーブル・ブックとして最適」との評価にも頷けるものがあります。1909年から2003年までの50台にのぼる掲載車は有名なルネ・エルスやアレックス・サンジェらによるランドナー他フランス製ツーリング車が中心。その凝りに凝った工作と各部の均整、彼らビルダーの美意識、様式美は’40年代には既に確立され、完全ハンドメイドゆえそのまま変わることなく現代まで存在し続けていることに驚きと尊敬の念すら覚えます。繊細な造りだけでなく浮いた錆、剥げたゴムまで執拗に描写する写真に実車の息吹きを感じて下さい。

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 これも当時結構いい値段の割には売れたと記憶してます。
 そして今回調べたら・・・

日本版
 が出てました。価格は段違いです。自転車マニアは喜んでいいと思います。
 そしてそれらの本(ひいては自転車趣味)の普及、その一翼を担ったというのは自分にとっても大変嬉しく誇らしくもあります。
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  1. 2015/12/06(日) 10:24:17|
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