Studies(History?) of Japanese motorization & Magazines:研究というより歴史書

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(久々の自動車単行本それも新刊😁)

 モータリゼーションと自動車雑誌の研究。

 かなり固い感じの表題ですが(笑)出たばっかりの、自動車専門書店元店長の自分としては注目の一冊でした。
 この本、先日の横浜での旧車ショーの三樹書房さんブースで購入、ようやく読了しました。800頁の大作「スーパーカー誕生」は一日で読めた自分ですがこちらは思いのほか手強く(笑)結構な時間がかかってしまいました。
 というのもその内容がおどろくべき綿密さと周到な、フィールドワーク的実証調査に基づいて書かれており、軽くは読み飛ばせなかったのです。
 当初自分はこの本をその表題から察するに、今まで刊行された自動車雑誌を「カタログ的に」羅列、その(特に人物的な)相関関係を表しつつ各誌の評価、位置づけしたもの、と考えていました。しかしそれは全くの誤解で(笑)思いのほかアカデミックな(失礼w)そう、真面目な本だったのです。
 著者飯島洋治氏とはTwitterでお近づきにはなっていますが・・・
 お見それ致しました🙇
 というほかありません。
 今回の予断というか誤解が生じた要因はこの本の装丁、グランプリ出版のデザイン力にあるのかも(?)
 著者あとがきに
「とんでもないものに手を出してしまったのでは?との不安を感じ・・・」
とありましたがさもありなん。自分が生まれる遥か以前の趣味の雑誌という希少な物証に当たりつつそれらの成り立ちを体系的に位置づけ、しかも並行して関係者にも取材する(!)というのは相当な苦労だったことでしょう。単なる執筆ではなく「研究」の名に値する力作と言えます。
 そして完成した歴史書とも言える本書。思うに著者の中にも自動車雑誌を軸とした一本の
「歴史の幹」
が出来上がったことでしょう。それを主幹として枝葉を伸ばして行けば立派な大樹となるのではないか、と思います。さすれば氏の肩書はモータージャーナリストではなくヒストリアン(歴史家)が相応しいかと。


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  1. 2016/03/28(月) 10:51:51|
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