The Competition Driving


(我等がPF先生)

 先日自分のイラスト掲載にご尽力頂いたライター飯嶋氏より、突然送られてきたのがトップ画像。

 今は亡き世界的モータージャーナリストにしてルマン・ウィナー・・・
PF.jpg
 映画「グランプリ」にも出演 )
 ポール・フレール氏、が

正しいドライビング・ポジション

 を自ら示している図です。
 本文には
「急で申し訳ありませんが、
 肘が充分に曲がっていて、
 シートバックと背中の間に隙間のない状態の、
 正しい運転姿勢のイラスト
 は描けませんか?」
という依頼でした。
 なんでもドラテクの新連載の企画で、しかも仮題は「新ハイスピードドライビング」とか(!)
 この企画が、自分も敬愛するPF先生による伝説のドラテク本

ハイスピードドライビング
(原題Competition Driving)

 の影響下にあることは画像の示す通りでしょう(笑)
 そして、今月ホリデーオートに掲載されたばかりで調子こいている自分です。イチも二もなくこのオファー、受ける気になったのは当然でしょう(笑)

 なるほど良く見ればこの画像、背中や腰がすっぽり隙間なくシートに収まっているのは判りますが・・・
 それが見えてはいません。

 ウェブで画像検索しても写真でそれが確認できるものは皆無。
 あるのは自動車スタイリングやメカニズム・レイアウト検討用のテープ・ドローイングのような側面図(=イラスト)のみ。
 またそれらに組み合わされて描かれているのは、ほぼシートの座面線図のみでした。
「確かに、これは絵の出番かも」
しかし写真実物を問わず、何かを見て描くのではなく

実際にはないものを想像で、しかもリアルに描く

のは結構難しいものなのです。
 例えばその架空のドライバーにレーシング・スーツを着せたとしましょう。
 するとそのスーツの表面にどんな「皺」が現れるか、考えなければならない(!)のです。それを怠ると、途端にリアリティーが減る、というかマンガっぽくなってしまい、それは自分の望むものではないのです。
 その難しさご想像頂けるでしょうか(笑)

 といっても難しいからといって何もしない訳にもいかず・・・
 PCデスク用の椅子の前脚を座面が前上がりになるよう古雑誌で調整しそこに掛け
 肘に充分ゆとりを持たせた自分が正しいと思う運転姿勢を
(ステアリングはエア、持ったつもりで・・・w)
 とり、撮影して貰いました。

 その画像を参考に、被写体が自分で(もちろんPF先生でもw)ないように描き出して行くと自然に・・・
 前述テープ・ドローイング風かつクラッシュ・テスト用ダミー(人形)的なものができてきました。
 そして人体模型的というか、自分の好きなB級映画(失礼)S・スタローン主演の・・・
(アメコミ実写化としては非常に良くできてるw)
 に出てくる「クローン人間」に似た感じ(?)
 もっと言うと・・・
 ロゴなしのペプシマン(!)といった「人物」ができあがりました(笑)

 加えて、上体がシートに収まっているのを表現するためにシートを

カット・モデル

 にしたところが今回のアイデアの冴え、でしょうか(笑)

 ただそれらクリーチャー(?)に引っ張られたことに加え、被写体たる自分もTシャツ短パン姿だったこともあり最初の「そいつ」は筋骨隆々(笑)
「リラックスすべきところなのに力入っちゃって見えるかも・・・」
と感じました。
 加えて iパッド・ミニでの撮影でそのレンズの「深さ」からパースペクティブが強く
「上体に行くほど大きい、特に腕が長い・・・」
のも感じられ、やむなく改訂版を・・・
rn.jpg
  (Mk1 → Mk2)
 描かざるを得なくなりました。
 左を見て頂くと大腿部の筋肉の盛り上がりとかくるぶし、上腕二頭筋等が不必要に強調されている感、ありませんか?
 そして、でき上がったのが・・・
 dp.jpg
 これです。

来月号に載るような・・・。
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  1. 2017/10/01(日) 19:38:42|
  2. Illustration&Work
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