7-0) 自動車プロレタリア文学(?)

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 お盆休みなので今週は休載・・・とも思いましたが(笑)
 開設以来折角続けてきた毎週末更新、途切れさせるのもなんなので・・・

 今回は本屋時代の原稿(←スタッフブログなるものがありました)
の転載と致します。
 数年前の文章ゆえ時制にやや問題がありますがご勘弁を。 


 ワーキングプア、ニートなど「格差社会」用語が喧しいなか
 プロレタリア文学の代表的作品、小林 多喜二 の「蟹工船」が広く読まれ、共感を得ているようです。 (←そんな話題がありました)

 自動車関連書籍でも同様に、労働者の悲哀を描いた作品があることをご存知でしょうか。

 以前、NAVI(←今は亡き二玄社)誌上で 某社組立工場に「潜入」その労働実態を報告した連載がありましたが、その母体となったのが
「自動車絶望工場」(講談社文庫)

 
(↑加筆増補版が出ておりました)

です。連載の筆者がこの本について述べていたこともあり
 真似というよりトリビュートだったのでしょう、内容、読後感とも良く似た双方とも非常に良くできたルポルタージュです。
 NAVIの方は単行本化されておらず、今読めるのは「絶望工場」のみですが '70年代の話でありながら古さを感じさせない、普遍的な人間模様を炙り出す佳作です。

 いわば「自動車蟹工船」ともいうべきこの作品、一読してみてはいかがでしょうか。

 また同様な命題を扱ったものとして
「タクシードライバー日誌」(ちくま文庫)


(↑筆者は在日韓国人界のご意見番。映画ができそうな1作)

も、その筆致に感銘を受けました。
 これも全く古さを感じさせない内容で「居酒屋タクシー」が話題になった昨今、 当時存在しなかったそんなものが、なぜ生まれたのか、その答えすら描かれているようにも思えます。(←そんな話題もありました)

 最後に、同じ労働者の話でも「悲哀」を描いてはおらず私にはむしろ痛快に感じられたのが
「鉄を削る 町工場の技術」(ちくま文庫)


(↑切粉を舌で味わう・・・(!)くだりは感服もの)

です。これもまた素晴らしい筆致で
 工場労働者としてではない、優れた技術者あるいは「職人」としての誇り が随所に感じられる名作です。

 いずれも娯楽作品とはいえませんがそのリアリティ、ドラマ性は傑出しています。
 文庫3点、すべて東京店にはあります。(←東京店はもうありません・・・)
 

 映り込みの目立つトップ画像は先日久方ぶりに訪れた飯山は くるま工房やまもと 工場内にあった自作。
 以前差し上げたものです。

 飯山のブラックアイスによるクラッシュで失われてしまったMGBですが
 こうやって「絵」が残っていると妙に(写真よりずっと!)懐かしいものです。実車ブラックバンパーも別に気にならなかったことも思い出します。

 実はこのクルマ、山本社長、A氏そして自分の3名共同所有でした。
 駐める所さえあれば、毎日使わないスポーツカーの共同所有は、
ありです。 仲良しのお友達がいる方は是非!

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  1. 2013/08/14(水) 19:37:15|
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