2-10)Opposite steering?

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(飯山ジャンプ台にて在りし日のB)

・・・と、時たま引っ張り出して楽しむには充分な(か?)状態となった我らが1750白アルファ。
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 1/3オーナーとしてもまあ満足していたのも束の間・・・人の欲とは尽きないもので、その満足を揺るがす魅力的オファーが再び今市から届けられたのでした。
「俺らの白GTVなんだけど、黄色いMGBと交換しない?」
と山本氏。
「あの、ぼんぼり号を?」
「追金は?」
「なし。」
「おお!」
「えっ?ずっと新しい、それもオープンでしょ、いいの?」
「そうそう。あれに比べりゃ新車みたいなもんだよ(笑)ホントにいいの?」
「うん(笑)向こうも、
 こんなブラックバンパーがアルファロメオに変わるんだったらって・・・」
mgb
かくして、当時まだその表現はなかった
「Win Winの関係」
で麗しくも追金なし、本当のバーター取り引きが成立したのでした。そう、あのMGBは 「とりかえっこ」 で川崎にやってきたのです。それまで自分
x-1-9
タルガトップ
の経験はあったもののトラッドなロードスターは初めて、一度は・・・と思っていたので、単純に嬉しかったです。
 ちなみにここで言うトラッドとはTraditional 即ち伝統的の意ですが
「幌を下ろした状態が標準の・・・」
との意味合いで使ってます。ロードスターといえば当時既に
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ユーノス・ロードスター
は世に在り、仲間うちでも2台保有、当然乗ったこともありました。その文句のつけようがない完成度に感服しつつも、唯一気に入らなかった点が幌を上げた時を標準と考えているフシがあることでした。それは主にウィンドシールドの高さに現れているように思います。ユーノスの窓はやや高過ぎるのです。とは言ってもスタイリング上、破綻は全くありません。
昔のフェアレディとは大違い
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(対米ヘッドルーム対策で無様な縦長ウィンドシールドに)
 その上良好な視界と適度なヘッドルームまで確保しているとなれば、スタイリスト氏(一説にはピニンファリーナJr.?)の仕事は賞賛はされても批判には当たらないでしょう。しかしその十二分に確保された快適性ゆえ
「幌を下ろす気がなくなる」
のも事実なのです。
 MGBの幌を上げてみましょう。いきなりまっ暗になった室内とオープン時には気付かなかった窓の低さに驚くはずです。まるで昔の
F1ヘルメット(J・ハント!
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この手のをバイクで使ったら・・・ホントに信号見えません)
のような劣悪な上下視野と閉所感。
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縦横比が極端に横長な窓ゆえワイパーは短いものが3本。
 窓枠越しに見えていた信号機は全く見えなくなり、それまでその存在は大して気にならなかったルームミラーは突如として眼前に迫り、視界を遮ります。わざと不便に作ったわけではないでしょうが、トップを立てたMGBには
「一刻も早く幌を下ろしたい!」
と感じさせる要因に満ちているのです。恐らくBに
ワイドミラー
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(年代もんのアルバート、知る人ぞ知る名品なんだそうで・・・)
を付けている人はいないでしょうが、Bには屋根&ハッチ付きのクーペ版
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MG B GT          (プアマンズEタイプを狙った?)
があります。こっちは乗用車なので窓は高く、これならワイドミラーはありでしょう。ユーノスもちょうどこれくらいの高さでしょうか。この高さこそがユーノスにワイドミラーを付けた車が多いことと、だんだん幌を下ろさなってくる理由なのです。またこのBGTの窓をBに着けたら?・・・フェアレディと同じ運命でしょう(笑)・・・ロードスター談義はこれくらいにして自分たちの車の話に戻しましょう。

 白い1750「ぼんぼり号」は気に入っていたとはいえRHDコンヴァージョンゆえの瑕疵(=ブレーキ、前稿参照)に不満があったのは事実です。同様の不安がLHDBにもありました。
「何か思いもよらぬ不備不具合があるのでは・・・?」
しかしBは対米輸出がメインの車、
「ちゃんと手は打ってあるだろう・・・!」
と半ば自分にいい聞かせるようにして待ち構えておりました。そして乗ってみると・・・ちゃんとしてました!
 LHDゆえの弱点は見当たらず、不安は杞憂に終わりました。実際MGBは、スカットル、Fバルクヘッドは完全に左右対象!

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(他車で確認)
 さすが対米メインの車、と感服しました。しかし!それもあくまでノーマルで、古くなる前までの話でした。まず2-6) 追憶のMG B 稿参照の通りツインキャブにしたところ、単キャブならかわせていたブレーキマスターとのクリアランスがなくパワーフィルターといった汎用エアクリーナすら付かない!
 しかしこれには対策品がありました。非常にスリムでも、いかにも旧式な金属製で、濾過吸気効率には疑問符が付きそうな製品でしたがそれを着けました。
 そして車全体が古くなりエンジン・マウントのゴムも
へたってくると・・・エンジン全体の位置が下がり、ステアリングシャフトとエンジンが揺動時に干渉するようになってきました。手に直接振動が伝わるので非常に不快です。まあ、さっさとマウントを替えれば問題ないのですが()
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 ・・・とまあほとんど言いがかりのようなBLHD瑕疵2点加えてアルファRHDの経験、偶然ですが双方とも本国仕様とは逆のハンドル位置です。アルファはともかくそこに最大限配慮されたであろうBでさえ若干とはいえ問題があったわけで・・・この貴重な経験から自分が得た結論は
「本国仕様がいちばん!」
でした。イタリア車ならLHD、英車ならRHD、その車が生まれた国に準拠した、設計された原初のかたちがいちばんというのはある意味当然の帰結ではあります。
 ところが!
 21世紀になったというのに我が国では依然としてLHDの欧州車はほとんど正規輸入されず、数少ない欧州車ファンは、本来とは異なるしかも依然として何らかの瑕疵を持ったRHDで我慢させられている現状には悲しみすら感じます。
 右ハンのイタ車なんて
「納豆スパゲッティ」
みたいなもんです。ペペロンチーノのようなシンプル
でたとえ質素でも、現地の人々が普通に、当たり前に食べているものをそのままのかたちで味わいたい、というのは贅沢なのでしょうか・・・?

 カウンターステアならぬ「逆ハンドル」の話でした。 
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  1. 2013/09/16(月) 21:49:34|
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