1-1)ファーバー・カステルの色鉛筆

 
 自ら決めたこととはいえ

 外人住宅に武器(=イラストのことです)を抱えて単身乗り込み、無理矢理友人になって帰ってくる(!)

というミッション(?)を無事完遂した自分には後日、期待を上回る「報酬」がありました。 その報酬とは・・・

 自動車趣味の世界が、特に人脈面において飛躍的に広がった

ことでしょう。 なかなか経験し得ない、実体験に基くスーパーカーの話も沢山聞くことができました。
 そしてもちろん実弾(=金銭的報酬)もありました。

 イラスト納品後のある日ティペットさんから電話が・・・依然として電話での英会話はハードではあります。
 『絵の代金を振り込みたい。○○(筆者本名)の取引銀行と口座番号は?』
『□□銀行京急**支店(普)#・・・・・・・』
 『・・・KQ?』
『ケイキューとはアルファベットじゃなくて、京浜急行の略で・・・(汗)』
 『わかった。後日で良いのでインボイスを送ってくれ』
『インボイス?・・・通関書類??』・・・領収書の事でした(汗)

といったやり取りの後イラストレーターとしての、記念すべき初の報酬として結構な金額が振り込まれたのであります。
 その額は・・・残念ながら不明です??振り込みだったため実感が薄く、ホントに覚えていないのです。 ただ今回の初収入、それもまとまった額です。

 何かカタチに残る、有効なものにしよう!

ということでイラストの収入はイラストに還元すべく、画材に投資することにしました。色鉛筆と机です。
(実際には両方で足が出ました・・・)
 机は渋谷の東急ハンズで、角度可変の製図台のようなヤツを入手しました。持ち帰りは重かったです(笑)角度可変のジョイント部分は薄板重ね合わせの「多板クラッチ」構造
 
になっており軽くノブを締めるだけで固定されます。大変使い易いです。
 そして自分のメインの画材である色鉛筆ですが、当時発売されたばかりのファーバー・カステルのポリクロモス「木箱入り100色セット」
 
を近所の画材屋で買いました。当時聞いた限りでは「世界初の」100色セット、それも豪華木箱入り!ということで一般誌にも取り上げられたくらいの商品。今思えば時代が時代だけに「バブリー」な感じもしますね(笑)
制作中
(灯りは以前から自然光に近いヤツを使ってます)
 色鉛筆は自分にとって、それこそ小学生時代から馴染みの深い画材です。それまでは三菱のUNI36色セット(思えばこれも小学4年の時の「動物絵画コンクール」優秀作品の賞品!)をメインに、色々なメーカーのいろんな色をバラで買い足し買い足ししていて結構な本数に、それも引き出しに入れてガシャガシャってな感じになっていたのでした。
 それを整理したい気持ちもありましたが、ファーバー・カステルを選んだのはまとまったセットだったからではなくそれまで永い間、結構な種類の製品を試し結果として「そこに行きついた」ものなのです。
 UNIは発色が素晴らしく、とてもきれいな絵が描けるのですが、塗り込んでいくとある一点からツルツル滑って、色が乗らなくなってしまいます。対してファーバーは一見地味なダークでマットな色合いですが、どんなに塗り込んでも問題なく混色し続けられ、しかもそのダークさがかえってというか独自のリアリティを引き出します。 自分の絵、義理の妹(漫画家です)が
「兄ちゃん、凄い塗り込み。油絵じゃないんだから」
と驚くくらいで(笑)それゆえUNIでもスタビロでもカランダシェでもなくファーバーなのです。
 同社は筆記具の世界的トップメーカーにして、18世紀に「鉛筆」をはじめて創ったパイオニアです。クルマでいえばベンツに相等するのでしょう。その名声についてはコレを買うとき、その画材屋で初めて知らされました。そしてそれを知らなかった当時に、そこに行きついた自分がちょっと嬉しかったことも憶えています。ちなみにカリスマ自動車評論家、福野礼一郎氏もその著作
 
でホメるべきモノとして同社(パステルでしたが)に触れておりました。

 そして同社の最上級商品は現在では120色(!)、木箱もモダーンになっておりました。




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  1. 2013/02/02(土) 23:16:35|
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