Turbo F1 2014

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(それにしても際立つ今年のマッサの残念っぷり・・・)

 2014シーズンのF1、大変なことになってます。

 まともに走れない車がほとんど、大混乱と言っていいでしょう。
 その原因の多くはドラスティックな車両規定変更に帰せられますが・・・
それにしても酷過ぎる。
醜い、「アリクイ」とういよりは・・・
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口蓋垂(ノドチ◎コ)ノーズ・・・
 や冴えないエンジン音はともかく「モータースポーツの最高峰」とは到底言い難い各車の完成度の低さ。現役ワールドチャンピオン
(贅沢なことに5人もいるのに!)ですらまともに勝負させて貰えない状態
です。ドライバーズチャンピオンシップの名が泣きます。各ティームには、

 テストと練習ははシーズン前に終わらせて来い!

 と言いたいところです。まあ、そのテストが
(バジェットでのティーム間格差を生まないよう)制限されているのが問題なのですが。
 このままでは今シーズンのチャンピオン争い、残念ながらハミルトンとロズベルグのティーム内バトルで終始することでしょう。
 我等がカムイの活躍は(さげまん!とは切れても)車が悪過ぎで期待できませんが・・・
 ライコネンがどれだけアロンソを破るか?
 とか見所はあるのですがいかんせん◎タク視点(笑)もっと分かりやすい、

 抜いた抜かれたどっちが速い (←ああ壊れた・・・ではない)

 といったシンプルなモータースポーツ本来の魅力をアピールしていって欲しいものです。

 今回のレギュレーション変更で悪さ(=熟成不足によるトラブル多発)
しているのがハイブリッド・システムですが、エンジン自体も大変更でした。

そのエンジンについて少々・・・
turbo.png 
(上が2014、下が’80年代・・・見難くてすみません)
 形式的には1.6リッターV6シングルターボ、80年代の1.5リッター・ターボとは機構的には大差ないはずですが、その音には大きな違いがあります。
 その差はなぜ?
 検証してみましょう・・・

 1.5リッター時代は気筒数の縛りはなかったので直4も複数ありました。
なかにはターボの高圧によるガスケット吹き抜け対策として・・・
hart.png
模型エンジンよろしく「ヘッド-ブロック一体鋳造」
のものもあったとか・・・。
 bmw_20140720094453136.png
 BMWのそれ
 はチャンピオンになっているのことからもV6勢に対し4気筒は性能面は互角でも、見た目は多少(最高峰のエンジン、としてはかなり)見劣りします。
 拙文参照の通りボアサイズの問題で、1.6リッターならエンジン単体としては恐らく・・・増してやシングルターボならば排圧の点で4気筒の方が性能的に有利ではないか、とは思いますが・・・
 今回のエンジンルール検討段階において、恐らくは「見た目」の問題で「V6」を強硬に主張したのが
フェラーリ代表
luca.png
「ルカディー」
 モンテゼモロ氏でした。
 氏にとってマルチシリンダーの伝統が売りであるフェラーリが

 しょぼい4気筒を積む!

 なんてのは考えられないこと、F1が「ターボつきF3」になるのは耐え難いことだったのでしょう(笑)
同社、過去には
trc.png 
500TRC (大藪春彦の「汚れた英雄」で有名?)
や社外ではありますが
「フェラリーナ」ASA1000
asa.jpg
(@ブガティック)
 four.jpg
なんて例外(=4気筒)もありましたが。
 4気筒の話題はこれくらいで・・・(笑)
 問題のV6、新旧顕著な差はターボの数です。’80年代はすべてツインターボでした。排気エネルギーを効率よくタービンに当てるためにはなるべく近くに置きたい訳ですから、性能重視のF1としては当然の選択です。
 しかもフェラーリは
126C
gil.png
(有名なダブルRウィング仕様を駆る#27、ジル・ヴィルヌーヴ)
において左右バンク完全対称化を目指し、逆転タービン(=左回り)を日本のIHIに特注したそうな。
RA.jpg
(これは同じくIHI製のホンダ用。排気と給気側の大きさの差に注目)
 RAT.jpg
(もてぎコレクションホールに展示されているものと同じ)
 タービンは普通右回りですが・・・
 左右同じタービンを使うと排気管の取り回しを左右で変えねばならず、
バランスが・・・ということらしいです。
ツインターボ 
(別エンジンですが・・・タービンが同じ向き。これを嫌ったということで・・・)

さすがF1のこだわり!といったところでしょう。

余談ですが・・・フェラーリF40に
f40.png 
KKKやギャレットではなく、ラリーで使い慣れた
開発に「小回りの利く」IHI製ターボを採用したのが、
かの闘うエンジニア、N・マテラッツィ
(上記参照)
だそうで・・・
彼はF1にも関わっていたのでしょう。
F40オーナーには堪らない新たなF1イリュージョン
(ⓒ沢村慎太郎)でしょう・・・。
しかしアップデイトの激しいF1の世界です。さすがのフェラーリも後半は
126c.png
左右同じターボになっていましたが。

 余談はここまで。シングルとツイン、性能的にはトルク特性に違いがあるはずですが「音」に違いは・・・?
 この際、ターボ抜きで考えればV6の排気系において、

各バンク独立(=3into1×2)と集合管(=6into1)どちらの音が良いのか?

 V8ならばフォーミュラニッポンにおいて「音を良くするための集合管化」という成功例がありますが、残念ながらV6ではストリートカーを含め、実例を挙げることができません。音については不明です。
 もし左右分割の方が快音、なのであればシングルターボである限り今シーズンの「音」の問題・・・
 ライブで観ていても、どこか遠くでレースをやっているような、あるいは
 録画を見ているような、そんな印象を受ける冴えないサウンド・・・
 は解決できないでしょう。
FIA(FOCA?)も実際に音質改善のため
メガホン 
(・・・!)
megahon.png
「メガホンマフラー」
 のテストも行ったものの芳しい結果は得られなかったようです。

 音質の問題でもうひとつ。
 MotoGPの世界においてピークパワーではなくトルク特製、主にトラクション性能を上げるため4気筒のクランクスロー(≒形状)を変えて2気筒のように動かす

 同爆エンジン

 なるものがあります。この技術をF1エンジンが採用していたとすれば・・・
 今年の音質になる可能性は非常に高いです!
  各エンジンのバンク角は不明ですが、等間隔爆発になる60°ではなく90°のようです。となるとオフセット・クランクピンが使われているのはほぼ間違いありません。もちろんターボを綺麗に回すには等間隔が良いように思われますし、4輪エンジンのトラクション特性ってのもピンと来ませんが・・・
 これらについては調査中です。



 ドイツGP観戦しました。まあそこそこ面白いレースでした。
 そして「音」の問題、改めて原因のひとつ、それも決定的かもしれない点に気付きました。

 回転数です。

 バッテリーのアシストがあるのに加え、燃費は結構厳しい、となると思いっきりレヴを引っ張る必要はないでしょう。
 昔の、途中からウェットになったレースを思わせるようなショート・シフト。
クワーン!と突き抜けるようには吼えない・・・そんな感じの「音」に聞こえてきました。
 これが正解かも・・・?
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  1. 2014/07/20(日) 09:49:33|
  2. Magnesium&Race
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